今後の薬剤師のありかた セルフメディケーション その二

セルフメディケーション

セルフメディケーションを推進するにあたっては、
たくさんの医療分野の人と関わって情報を交換するということも大切になってきます。
セルフメディケーションという言葉のとおり、結局のところ本人ががんばるほかないので、
相談するところというのも行っても何の意味のないと感じるところであれば、
サポートしてもらえることもできず、
だんだんとセルフメディケーションから遠ざかってしまうものなのです。

ですから、あそこにはいい薬局がある、
というのはイコールいい薬剤師がいるということを意味しているのです。
相談してもらえ、頼りにされる薬剤師になるためにも、様々な分野について
幅広く知識をつけるとともに、その知識取得には限界がありますから、
食事面、運動面、地域面などと他方にアドバイザーを持つということが
今後はますます薬剤師として必要になってくるでしょう。

また、病院にいる医師や看護師、介護福祉施設の介護員などとの連携も
必要になることも多くなってくることと思います。
そうしたときに、人間力というか人とコミュニケーションをとる能力というのは
とても重要になってきます。
一緒に仕事をしていて気持ちのいい人というのは、どこへいっても歓迎されるのです。
薬剤師としての知識や技術を磨くのと同じく人間力も磨く努力をして、
色々なところにパイプを広げ、薬剤師としての知識や技術を磨くのと同じく
人間力も磨く努力をして、色々なところにパイプを広げ。

また、このセルフメディケーションについて言えば、薬局にいくことが困難である地方の方たちや、
高齢者の方を対象にしてIT化が進んでいるという一面もみのがせません。
在宅医療や訪問介護が進みつつある現在、
薬剤師もその流れには注目しておきたいところです。

インターネットを活用

特に、インターネットを活用した相談というのはこれからますます増えることと思います。
インターネットのいいところは、どこでもできるということ、
だれでもできるということ、いつでもできるというところでしょう。
忙しいビジネスマンやOLさんは、平日はなかなか薬局や病院の営業時間にまにあうことは
難しく、休日は自分の時間を謳歌したいので、
セルフメディケーションなんてやってられないというのが現実としてあるような気もします。

もちろん、さきほどもお話したように地方に住んでいる方や高齢の方は
外にでていくのが難しいという方もいることでしょう。
ですから、インターネットなどのIT通信を含め、
様々な情報提供を柔軟な形で提供していくということがとても大切になってくることかと思います。

最近では、携帯電話にかわりスマートフォンの世の中となっていて
どんどん普及しはじめています。
2016年にはこのスマートフォンが市場の8割をしめるとさえ言われているのです。
このスマートフォンの特徴はアプリケーションをダウンロードすることにより
エンターテイメントからビジネスツールに至るまで様々なサービスの
提供をうけることができるのですが、そこには医療に関するものも少なくありません。
今後の医療提供の有り方の一つとして十分活躍が期待されるところだと思います。
こうした社会の流れにも柔軟に対応できる薬剤師の方というのは
とても重宝される存在になるでしょう。

今後の薬剤師のありかた セルフメディケーション

セルフメディケーション

セルフメディケーション、最近よく耳にしますが皆さんはその意味を知っていらっしゃるでしょうか。
直訳すると、「自己治療」という意味になります。
これは、自分で体が調子が少しおかしいな、健康にすぐれないな、と感じたときに、
病院で医師に診察を受けたり薬局で薬剤師に相談しないで自分で治すということです。
少し風邪をひいてしまったり、頭痛がしたりするときに
市販薬を自分の判断で購入することもあるかと思います。

最近では、ビタミン剤もかなり普及してきておりますので、
日常的にビタミン剤を購入して成人病の予防につとめているという人も増えています。
健康管理ということを軸において考えるとき、
西洋学的な医学とは別に東洋医学というものがあり、これには漢方に代表されるものです。

また、他にも鍼灸を使った治療がありますし、アロマテラピーによる治療というのもあります。
それに、食事や睡眠などの日々の生活を規則正しく送るという
生活習慣についても広義のセルフメディケーションとしてとらえる人もいます。
国としての対策である健康増進法の前進である健康日本21においては、
このセルフメディケーションという考え方が色濃く反映されているものであります。
現在の特定健康診断の実施の実現へと至るというわけです。

食事と運動というのは、人間が必ず毎日行うことであり、
この回数、中身、内容を少しチェックすることで自分自身の健康が保てるものです。
ですので、身近なところから積極的に推進するという考え方はとても大切なことです。
では、薬剤師として、どんな貢献の方法があるのかということについてです。
普段の生活の中でのちょっとしたきっかけ作りやサポートをすることが
このセルフメディケーションを長続きさせてあげられることにつながると思います。

薬物治療や外科手術

大きな病気が劇的になおるような薬物治療や外科手術とは異なって
なかなか目に見えない分野の一つであるこのセルフメディケーションは、
実践するのはやさしいように見えて実は結構ハードルが高いのです。
何でもですが、少しだけするというのは短期集中で頑張ることもできるのですが、
長期的に続けようと思うと、途中でだれてきてしまったり、
忘れてしまうことが重なっていつの間にかやらなくなっているというケースが多々あります。
これはセルフメディケーションのみにいえることではなく、
三日坊主という言葉があらわすように、よくあることなのです。

そこで、身近にあるドラッグストアや薬局なんかでちょっとした相談役として
活躍するのが薬剤師としての役目になってきます。
先人の知恵という言葉もあるように、昔はお年寄りの方からの話などを参考に実践が
なされてきたという一面もあるのですが、
現在は核家族化も進み、最近ではおひとりさまという言葉もでるほど、
どんどんその生活における活動単位が縮小されている傾向にあるかと思います。
セルフメディケーションの実践においては、薬剤師としての薬学に関する知識や技術以上に、
生活習慣に関わる幅広い知識が要求されし、地域性なども考慮するケースもあるかとは
思いますが、地域の人たちの相談役としての活躍がますます期待されることになるかと思います。