輸入元が違うだけで添加物が異なる

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薬の成分が同じならどんな薬でも安心?

医薬部外品を始め、気軽に購入することができる薬は増えていますが、注意をしないといけないのは、同じ成分が含まれている成分でも、効果が変ることがあるということです。
これは体質による物ももちろんありますが、そもそもの薬の効き目が、商品によって違う可能性があるでしょう。
極端な話ですが、例えば、同じ名前の成分を使っていても、薬Aと薬Bでは、同じ人が飲んでも、違う効果が表れる場合があるのです。

その理由は,成分に含まれている材料の、輸入元があげられます。
医薬品などを初めとした成分は、自然界に派生しているわけではなく、化学薬品やその他の材料を合わせて構築されているのですが、利用する材料が同じでも、輸入元が違うだけで、効果が変ることがあるのです。
同じ成分でも、製造している材料の輸入元が違うと、添加物が異なり、その結果、全く違った効果を表す薬が誕生してしまう場合も有ります。

あくまで極端な例ではありますが、実際にこういった事例で商品回収となった薬もありますので、十分注意をしないといけないと言えるでしょう。

輸入元が違うだけで添加物が大きく異なる

輸入元が違うと、何故添加物がそれほど大きく異なってしまうのでしょうか。
それは物によっても異なりますが、国によって規格が違うということが、1つの理由として挙げられるでしょう。
有効成分の量、利用できる材料の、添加物の付属量などは、国によっても規格が異なり、日本ではダメとなっている物が、海外ではOKと判断される場合も有ります。
その為、利用する材料で、日本規格ではNGとなっている添加物が付属している材料を使ってしまったとき、こうした事態が起きる可能性があるでしょう。

誰も悪意を持ってやっているわけではないため、発見が遅れ、取り返しが付かない事態に陥ることもある点が、非常に危険と言えます。

医療業界で勘違いをしている方も少なくありません

薬剤師や医療業界に勤めて居る方でも、こうした事実を知らずに仕事をしている方は、事実は少なくありません。
製造元や輸入元が変るだけで、薬の規格が不適合となる可能性があるということは、居呂業界で働く方の場合は、しっかりと知識として入れておきましょう。

特に、今までずっと使っていた医薬品が、何らかの変更になったという場合。
もしかすると、上記のような事態が発生する可能性があるかもしれません。

一度問題が起きてからは、こうした規格チェックは厳しくされるようにはなりましたが、どうしても確認漏れがあるケースもあるでしょう。
人の命を守る物として、こうした知識をしっかりと身につけておき、何かあったら対応をするようにして下さい。