薬剤師の生活と収入

薬剤師の勤務状況

実際に薬剤師についた方の生活を収入についてお話したいと思います。

まず、薬剤師の勤務状況は職場によって異なります。
薬局の場合は、だいたい9時〜18時や9時〜19時といった勤務時間帯が多いです。
これは病院の診療時間にあった形ですね。
病院の診察が終わった方が医師に処方された薬をとりにくるというパターンになります。

最近では、もう少し遅くまで営業しているところも多いようですが、
これは世間の情勢を反映させているということでしょう。
保険薬局なんかは保険点数計算などで忙しいときもあるようです。
病院で働く薬剤師の場合は、8時30分〜17時など、若干朝が早いケースが多いようです。
これは、薬局が開業医の時間帯にあわせていたり、お客さんの生活スタイルを反映させているのに
対して、病院の外来時間にあわせているという部分が大きいかと思います。

また、製薬会社や化学メーカー、化粧品メーカー、食品会社といった一般企業に
勤める方については、その職務内容においても就業形態が異なります。
研究職についた方というのは、時には深夜勤務もしなければならないことがありますが、
大抵は9時あたりから17時、18時の勤務になります。
一般企業に働くことのメリットとしては、フレックス勤務時間制を導入している会社が
多くなってきたことがあります。
これは、就業時間の開始時間と終了時間を自分で決めてられるというものです。
毎日開始時間と終了時間がちがったとしても月ごとの総労働時間で帳尻があえば
いいという考え方の労働形態になります。

例えば、普段は9時に出社して17時まで働いているけれども、習い事のある日は
1時間早く出社して1時間早く退出したり、朝銀行にいく用事があって遅く出勤しても
一時間遅くまで就業していれば全く問題ありません。
子どもの保育園の送りのために毎日1時間に出社して、終了時間を毎日1時遅くすることもできます。
このような就業スタイルは近年、働く人がいかに働きやすいかということを考えて
少しずつ社会に浸透していった制度です。
自分のプライベートの時間を充実させたり、家族との時間を大切にするためにも
活用できるいい勤務形態だと思いますので、一般企業に入る際にはその勤務形態が
あるかどうか確認するのもいいかと思います。

収入面

収入面においても、それぞれの職場に応じて違うのは当然なのですが、初任給でいうと、
資格手当てとして3〜5万円つくこともありますので、他の職種の方よりも
比較的たくさんのお給料を受け取ることができます。
保険薬局で23〜25万円ですし、薬剤師が不足している地域でももう少し高めに
設定されていることも多いです。
時間給で働くパートタイマーの方の時給は1600円〜2000円と非常に高く、
女性にとっては魅力的な職種といえるでしょう。

出産や子育てをきっかけに一度職場を離れる女性というのは女性の社会進出が
いくら進んだといっても、やはり多いのが現実です。
また、配偶者の転勤や家族の介護の担い手になるといった理由でも働くことを
やめなければいけない場合もあります。
ですから、女性にとっては特に魅力的な職種なのかもしれませんね。