急配システムが使えない

メリットだけではない?ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は、何かとメリットがある医薬品の一種として重宝されていますが、残念ながら、メリットだけではなく、ちょっとしたデメリットがあることもあります。
その中の1つが、急配が使えないことが多いということです。

急配とは、薬局が薬の在庫切れを起こしてしまった場合、近隣の他の薬局に御願いをするなどして、医薬品をもらうシステムのことを指します。
薬局同士だけではなく、医薬品の卸売り会社に問い合わせをすることも多く、通常の医薬品であれば、1時間前後で届けてもらうことが可能です。

ですがジェネリック医薬品の場合は特殊で、そもそもの流通数が少ないため、卸売り会社や各薬局で取り扱いをしていない、在庫がないということも少なくありません。
その結果、急配をしたくても出来ない、改めて商品を注文しないとすぐに使えないということがほとんどでしょう。

その場合、すぐに注文をしたとしても、商品が届くまで1週間前後かかることが少なくありません。
先発医薬品であれば、注文したら次の日には届くことが多い点を考えると、商品の入手のしにくさは、デメリットであると言えるでしょう。

ジェネリック医薬品の取り扱いが多い薬局は注意!

ジェネリック医薬品の取り扱いが多く、患者さんの利用も多いという場合。
こまめに在庫をチェックして、早め早めに注文をしてしまうようにしましょう。
最初から急配のシステムに頼らずに済むよう、事前に在庫チェックをして起きさえすれば、困ることもなくなります。

薬局によっては,運が良ければ、ジェネリック医薬品の急配を毎回成功させている所もあります。
ですが、全ての薬局がそうというわけではありません。
急配制度には最初から頼らないくらいの気持ちでいた方が、万が一の際に対応することができるでしょう。

患者さんの為にも、ジェネリック以外の代替え品も用意

万が一、患者さんにジェネリック医薬品を提供できない場合。
在庫切れを起こしてしまっても大丈夫なように、先発医薬品の代替え品を、必ず用意して置くようにしましょう。
先発医薬品であれば万が一ストック切れを起こしても、その場で届けて貰える可能性が高くなります。

患者さんは、出来るだけ早く体調不良を直したいと思っています。
一週間も間が空くようであれば、最初から病院なんて来ていないと考える方がほとんどでしょう。
患者さんにすぐにでも正しいお薬を提供する、それが、薬局や薬剤師のつとめです。

ジェネリック医薬品は非常に便利ではあり、メリットも多くありますが、その分、こうしたデメリットが起きることも考えて、事前に幅広い対策、予防策を行うようにして下さい。