薬剤師に向いている人とは

薬剤師に向いている人

薬剤師という職業に興味がある人、
明確な進路は決めていないけれど薬剤師という仕事が気になっているという人は、
自分が薬剤師に向いているかどうかということが気になるでしょう。

では、どのような人が向いているのでしょうか。

まず、どんな環境で働くとしても薬剤師に必要とされるのは
「正確さ」や「緻密さ」といったことでしょう。
とくに医療機関や調剤薬局などの調剤業務がある職場では細かい作業が多くなるため仕事を慎重に行う必要があります。
調剤業務とは薬剤師の仕事の基本であり、
もっとも重要とも言える業務です。

医師から提出された処方箋の通りに薬剤を準備します。
また、粉薬等の場合には必要な成分を必要な量だけ取り分けて、1つずつ製剤化していく必要があります。
この時の分量は非常に重要なもので、副作用などのトラブルを避けるためにも間違いは決して許されません。

特に身体の小さいお子さんなどへの薬剤は
ちょっとした分量のミスでも大きな事故につながる危険性が高いため、ミリグラム単位での調整が必要になってきます。

こういった作業を1日に何十回と繰り返して行うわけですから、
忍耐強さや根気強さといったことも必要になるでしょう。

ドラッグストア

ドラッグストアなどで働く薬剤師の方ならば、
接客業的な意味合いも強いのでコミュニケーション能力も不可欠になってきます。
薬剤師であると同時に店員としての一面もあるからです。

また、スイッチOTC医薬品など比較的副作用の強い医薬品を販売するときには、
販売時に薬の飲み方や副作用についてしっかりと説明する責任があります。
こういったことを患者さんや消費者の方にわかり易く丁寧に説明しなくてはなりません。
コミュニケーション能力は学校薬剤師でも必要な能力です。

小学校や中学校など比較的年齢の低い生徒に適切な指導を行うためには、
十分な薬学的知識に基づいた適切な指導が行えるかどうかはとても大切な能力の1つとなります。

寝たきりの患者さんのために在宅医療に携わる薬剤師も多くなってきています。
ですが寝たきり患者さんの服用する薬について、
看病をしている家族の方などに対して適切な指導や飲み合わせなどの説明を行うためにも
コミュニケーションは大切です。

また、薬の服用状況などをこまめにチェックして重複投薬などがないようにするために
几帳面な性格な人のほうが薬剤師に向いているといえるでしょう。

最近は災害地などへ出向いて医師や看護師などと一生に行動して
人命救助に当たる薬剤師も増えてきています。
そういった薬剤師の場合には混乱した状況でも冷静な判断を下すことが求められます。

さらに、災害現場での薬の管理や効率的な配分といったことが必要になりますから、
状況に応じた臨機応変さが必要になってくるでしょう。

もちろん、医薬品に関する卓越した知識やスキルが必要なのは言うまでもありませんから、
学生時代だけでなく薬剤師の国家試験に合格しても生涯にわたっての学習が必要になります。
そういった勤勉性も薬剤師には大切な資質です。