薬剤師に向いている人

自己分析

自己分析をおこなうと、自分がどんな人間であるかということは
徐々に分かってくるかと思います。
そこで、薬剤師の方に向いているのはこんな人ということについてご紹介します。

まず、人々の健康を守る仕事に対して興味関心のある方、やりがいを感じることが
できるという方です。
薬というのは、人々の体に大きな影響を与えるものです。
いい薬に出会ったおかげで今まで日常生活すら困難だった人が社会に出て働けるようになったり、
苦しいつらい思いをしてきた人を助けることもできます。
治療方針を決めるのは医師の仕事ですが、実際に患者さんに直接作用するのは
薬であることが多いのです。
飲み方や管理の方法、飲み合わせなど、薬は取り扱いが非常に難しく、一般の方が
それを判断することはできないので、必ず薬が処方されたときには薬剤師がその
薬の効能、飲み方、保管方法などこと細かに説明してあげなければなりませんが、
飲み方次第で薬の効果を高めることもあります。

人の健康

人の健康を、命を守っていきたいというただ、その一方で使い方をあやまると命に
関わる大惨事も招きかねません。
ですから責任感が人より強いという人は薬剤師に特に向いています。
もちろ、どの仕事も仕事をする上では責任感というのは必要なのものですが。
また、精神的、肉体的にタフな方というのも向いていますね。
薬剤師というと座って作業することが多いので体力に関しては
あまり必要ないというイメージの方も多いかと思いますが、薬学生であれば、
薬学がいかに体力のいるかということを十分に理解しているかと思います。

理系の中でもきついカリキュラムをこなす上で、いつ終わるか分からない
実験をするというのはなかなか体力が必要だったと思います。
もし、製薬メーカーの研究者なんかになったら、この研究業務が何十年も続くわけです。
それも、薬学の研究者というのはすぐに結果の見える仕事と異なり、
かなり長期的な視野で研究していくことが求められます。
ですから、精神的にも肉体的にもタフな人でなければなりません。

また、研究職でなくても、病院に勤める臨床薬剤師のかは大学病院や国立病院と
いう広い病棟をわずか数名で走り回って病棟活動をこなさないといけません。
最近は病院で勤める薬剤師の数も減っていますから求められる業務も増えているのが現状です。

製薬会社のMRにしても、フットワークが軽くなければなりません。
あわせて好奇心旺盛な人というのも薬剤師には向いています。
薬の世界、医療の世界も日進月歩を遂げています。
最新医療についていち早く情報を獲得し、今の仕事にいかすということはとても大切なことです。
また、幅広い知識が求められますので、知識欲旺盛もとてもいいかと思います。
知ることからはじまるのが薬剤師の業務です。
とても知的なイメージのある薬剤師ですが、実はとても
気力と体力の必要な仕事のうちの一つです。
就職する前に、自分の適性について考えてみましょう。

自己分析について

薬学部

薬学部に通っている学生は非常に忙しく、なかなか自己分析などしている暇もないという
学生も多いかと思いますが、自己分析は就職のことを考え始めたときに
すぐにでもとりかかって頂きたい作業です。

では、実際に自己分析をどのように行ったらいいかということですが、
最近ではインターネット上でも適職検査といって質問項目に答えると、
自分の特性がでるような簡単なツールがあります。
でも、これはあまりおすすめではありません。

就職活動における自己分析というのはこういった
心理テストのようなものでわかるような単純なものではないからです。
できたら、自己分析に関するワークシート形式の本が書店にありますので、
それを一冊購入して最初から最後までやりきってみてください。
項目としては、できたら過去の自分を振り返る項目が入っていることがいいかと思います。
実際に、過去に自分におきた出来事で印象に残っていることを羅列していくだけでも
自分自身が見えてくると思います。

放課後

小学校、中学校のときに最も自分の中で印象深かったことは何なのか思い浮かべてみましょう。
例えば、友人と楽しく放課後に遊んだことだった方は人と人とのつながりを大切に
している人だったり、部活動で成績をおさめた人だったら一つのことに熱中して
物事に取り組むのが好きだということが分かります。

少し過去を振り返るだけで、自分というものが意外に見えてくるものです。
そして、これはインスピレーションも大切ですが、じっくりと考えて思い出すことも多いです。
ですから、インターネットだとすぐにメモしたりできませんので、
できたら紙ベースでできる自己分析の書籍をおすすめします。
自己分析を実際に行って自分がどんな人間というものについて理解を深めるということは、
たくさんのメリットがあります。
どうして、自分は薬学部に入学したのか、この原点に立ち返るということがとても大切なのです。

薬学生は就職活動と平行して薬剤師の国家資格を取得するためにその受験勉強もして
いかねばなりません。
そうなると、時々へこたれそうになることもあるでしょう。
そんな時に、どうして自分は薬学部に入ったのかというところが明確になってさえいれば
それをモチベーションの源泉として頑張ることができます。
これは、国家試験対策のみにあてはまることではありません。
社会に出て薬剤師として活躍したときにも役に立ちます。
つらいこともたくさんあるこれからの社会人生活において、必ずくじけそうになる
場面というのはでてくるものです。
そんなときに初心にかえって頑張るためには、この薬学部にどうして入ったのかを
思い出すとよいでしょう。
もちろん、就職活動のときに志望動機の欄には、自分の薬学に対する色々な思いを
記入することかと思います。
この志望動機に少しでも具体性を持たせるために過去の経験、思いについて一度ふり
かえり、自分理解を深めるようにしましょう。
自己分析というのは、就職活動に必須だけではなく、その後の自分の人生を歩んで
いくのにあたってもとても大切なものです。

薬学生の就職活動 就職活動をはじめる前に

薬学生の就職活動

まず薬学生の就職活動を始める前にしておかなければならない
準備事項がいくつかありますのでご紹介します。

薬学生に限らず、就職活動の基本はズバリ「自己分析」と「職業理解」の二つに尽きます。
自分の好きなこと、やりがいを感じられることを仕事にするというのは
キャリア形成の上で大変重要なことです。
納得した就職活動の結果を得て、充実感のある仕事につくためにも、
この二つをおさえることがとても大切です。

自分が好きなことが分かっていても、それをいかす場所・職場がどこにあるのかということが
分かっていなければ折角持っている自分の才能やスキルが無駄になってしまいます。
また、折角人気のある職種についたとしても、それが自分のやりたいことでは
なかった場合は、その後で転職を考えるようになってしまったりもするでしょう。
履歴書・エントリーシート、面接においても、この部分がしっかりした学生は
答えがぶれませんから、非常に熱意のある説得力の学生として内定を得やすいのです。
反対に、どんなに学校の成績が良くても、この自己分析と職業理解が深められていない学生は
履歴書の内容や面接の回答に一貫性がなく、内定が出ないというのが現実です。

ですから、自分自身はどんな人間であるのか、そして自分をいかす場所、
就職先は一体どんなところがあるのか、ということについてしっかりと理解を深めた上で
就職活動にのぞみましょう。

理解できていない学生

そして、この二つが理解できていない学生というのは非常に多いのです。
その理由としては、自己分析をする時間的余裕がない学生が多いからです。
就職活動をしようと思った時点では、すでに説明会や面接がはじまっていますので、
自己分析を終了した時点で第一希望の採用の締め切りは
終わってしまっていたということも少なくないのです。

理想としては、大学に入学した時点で薬学という専門分野を学ぶことは決まったわけですから、
その自分の専門性を踏まえて就職活動を見据えた自己分析をはじめることをおすすめします。
職業理解については、就職活動を始めてからも挽回することも可能です。
学校には一般的に厚生課という就職活動について相談にのってくれる部門があります。

また、最近は私学を中心にキャリアカウンセラーの方に相談にのってもらえる日を
設けているような学校も多くあります。
ですから、自分のやりたいことさえ分かっていれば、それにみあった職場は
どのようなところがあるのかということを学校やキャリアカウンセラーの方に
相談にのってもらうというのも効率的な方法の一つです。

また、最近では、インターネット上に就職活動をしている学生を対象とした
就職活動支援サービス会社も数多く存在します。
この就職活動支援サービス会社は説明会やインターンシップの日程を調べるといった
効率よく就職活動を行うためのツールにのみ使っている学生が多いのですが、
様々な業界について紹介や実際に就職した方の声なども掲載されておりますので、
職業理解を深める大変便利なツールとなりますよ。