薬剤師の平均収入

薬剤師の平均収入

薬剤師の平均収入はどのくらいかというと、2012年度のデータでは平均年収は529万円となっています。
内訳としては、平均月収は37万円で、そのほかボーナス等が83万円です。
平均年齢は37.4歳、平均勤続年数は6.7年となっており、同じ年代、経験の一般事務職などと比べると、国家資格を持つ専門職として高い年収が期待できます。
なお、男女別の年収をみると、男性は平均年収が570万円、女性の平均年収は509万円となっています。
薬剤師の男女別割合としては、女性が67.1%、男性が32.9%と男性の倍以上の女性が活躍していますが、平均年収としてはやや女性が低めです。
これは女性が結婚や出産で退職したり、一時お休みすることもあり、年齢が若い薬剤師や経験の差が影響しているかもしれません。
ちなみに月当たりの平均総労働時間は177時間で、これをもとにした月平均時給は2,154円となります。
最近はパートやアルバイト、派遣社員として、時給単位で働く薬剤師も増加していますが、地域による差や勤務先による差はあるものの、およそ1,600円から2,500円程度となっており、平均時給とほぼ重なっていますね。
また、薬剤師の平均収入は勤務先によっても違いがでます。

新卒薬剤師の就職先

新卒薬剤師の就職先として一番人気の病院の場合、経験に応じて400万円から650万円程度が相場です。
もっとも、これも国立や市立、私立といった病院の形態や運営母体、規模によっても違ってきます。
次に就職先として人気が高い調剤薬局の場合は、経験に応じて400万円から650万円が相場ですが、中には800万円クラスをもらっている人もいます。
一般的な職業でも収入には地域差がありますが、薬剤師の場合は人材が確保しやすい都心部で低く、人材不足の地方で高い傾向があるのも、特徴的といえるかもしれません。
成長を続けているドラッグストアの場合、正社員で400万円からが相場で、店長クラスになれば700万円以上というのが一般的です。
薬剤師としてだけでなく、生活用品や化粧品等の販売も担い、土日も休めないなど勤務条件もハードである分、高めの傾向にあります。
一方で、収入は店舗の業績にも左右されます。
製薬会社の場合、営業職でいうと、成果に応じ400万円から800万円以上で、営業成績が良ければ年齢を問わず、高収入が期待できるでしょう。
これに対し、研究職の場合はさらに高収入が望めることもありますが、学歴や高いスキルが求められるほか、採用人数も少なく狭き門となっています。

薬学生に人気の就職先

薬学生に人気

薬学生に人気の就職先のベスト1は、病院です。
近年は医薬分業が進み、医療機関の中には独自に薬局をおかず、外部の調剤薬局に任せるケースも増えています。
もちろん、大学病院や総合病院などの処方箋も外部の調剤薬局で調合は可能ですが、これは待ち時間の短縮や混雑緩和、患者の利便性などを考慮したにすぎません。
多くの病院で現在もなお、院内薬局を構え、多くの薬剤師が活躍しています。
病院には入院病棟もあり、入院患者のための投薬の処方箋も扱っています。
また、手術などの薬剤管理にも携わるほか、病院での基本となっているチーム医療の一員として、医師や看護師、管理栄養士などの専門家とともに、患者の症状の改善や回復のため、薬のエキスパートとしてチームに貢献することができるのです。

病院薬剤師の特徴

病院薬剤師の特徴として、他の就職先と異なるのは、夜勤勤務の可能性があることです。
病院は救急医療センターとしての役割を果たしており、24時間体制で患者の受け入れをしています。
救急車で運び込まれ、そのまま手術や入院となるケースのほか、高熱や腹痛などを訴え本人または家族に付き添われて夜間診療を受診し、医師の処方箋を得て、帰宅する方もいます。
深夜や明け方の場合、近隣の調剤薬局は営業していませんから、院内薬局の夜間対応で病院薬剤師が調剤を行っているのです。
病院薬剤師の魅力は、様々な経験ができることのほか、規模が大きいため福利厚生が充実していること、看護師など女性スタッフが多いことから院内保育所などの育児支援施設が整っているケースが多いことです。

院内保育所
・画像引用 世田谷の保育士求人【保育のお仕事】
施設には、保育士免許を持った保育士さんがいてお昼寝するためのお部屋や遊び用具も揃えられており子供たちも飽きることなく楽しく過ごすことができます。

薬学生に人気の就職先のベスト2は、調剤薬局になります。
いったん就職して様々な経験を経ると、新たな分野にも興味がわくようになりますが、大学を卒業する際に挑戦したいと思うのは、やはり大学で学んだ調剤を経験できる職場に人気が集まる傾向にあります。
調剤薬局は、院前薬局などを中心に平日の夕方までといった勤務時間が多く、特に女子学生にとっては将来、結婚や出産をしても家庭や育児との両立がしやすく、資格を活かして長く働きやすいという期待が大きいといえるでしょう。
薬学生に人気の就職先のベスト3は、製薬会社です。
製薬会社にも様々な職種がありますが、大学で学んだ専門知識やノウハウを探求し、世の中に役立つ仕事ができる研究開発部門に特に人気が集まります。
こうした部門は院卒や経験者採用なども多いため、狭き門ではありますが、新薬の開発など最先端の仕事に携わることができます。

薬剤師の求人をみつける

薬剤師の求人

薬剤師の求人をみつけるためには、薬剤師求人サイトを利用するといいでしょう。
キャリアアドバイザーが在籍しており、就職サポートをしてくれます。
相談者の希望、人柄、家族状況なども考慮したうえで、最適な提案をしてくれるでしょう。

薬剤師業界で主流を占めている職場は調剤薬局になります。
どのサイトをみても薬剤師を募集しているサイトが沢山あります。
ですが求人をみつけるうえでは、遠回りするのはよくありません。
しかし、急ぐほど失敗しやすく、どこかで妥協をしてしまうものです。

妥協してよい仕事がみつかれば問題ありませんが、実際にはうまくいくことは少なく、
離職して再び転職活動に励む方も少なくありません。
合わない職場に転職して離職を繰り返すよりも、たっぷりと時間をかけて自分に合った職場をみつけたほうが、
結果として生涯年収アップ、キャリアアップなどにつながるものです。

キャリアアドバイザーは、企業との仲介役になってくれます。
自分で積極的に企業側と交渉できれば理想でしょうが、これを実際にできる人はほとんどいません。
みなさん、薬剤に関する知識はプロですが、交渉においては素人でしょう。
交渉では企業側のほうがえらいという暗黙の了解がありますので、
同じ立場で交渉できるキャリアアドバイザーに任せるのが賢い方法だと言えます。

入職前の条件交渉

入職前の条件交渉は非常に大切なものです。
いちど決まった条件というのは、あとから変更されることは非常に少なく、また変更には時間がかかるものです。
入職後に時給が少ないと言って交渉したところで、増額してくれることはほとんどありません。

だからこそ、入職前に条件交渉を進めておく必要があるのです。
薬剤師の方のなかには、長期ブランクのある方もおります。

医療関係の仕事は、ブランクがあるほど復職が難しくなるものです。
こんな方こそ、キャリアアドバイザーに相談して指示を仰ぐべきでしょう。
薬剤師の仕事は、職場が違えば内容もまったく変わってきます。
調剤薬局の仕事は人間関係の悩みはさほどありませんが、これが病院となると状況は一変します。

他の医療人とのコミュニケーションも必要になりますので、人間関係の構築が苦手だという方には大変でしょう。
転職するからには、今よりも好条件の職場を探さなければ意味がありません。

どのような条件に重きを置くかにより、最適な職場は変わってくるものです。
このようにして求人を探してみてはいかがでしょうか。

薬剤師の生活と収入について

薬剤師になったとき

いざ薬剤師になったときに、どんな生活になって収入になるのか気になりますよね。

薬剤師は給料がよくパートタイマーで働くときにも、ドラッグストアの求人でも時給が2000円以上だったりと高いイメージがあるでしょう。
実際にはどういった感じなのか説明させていただきます。

まずは収入からなのですが、一口に薬剤師と言ってもその薬剤師の勤務先によっても変わってくるのです。
ドラッグストアで働く場合もあるのですが、薬局や病院の中での仕事もあります。
少しずつ毎月の給料も違ってくるので年収なども変わってくるのです。

意外と収入が少ないのは病院の中でも薬剤師です。
逆に収入が多いのは製薬会社でしょう。
こちらは初任給は月額22万円程度なので、そこまで収入が多いわけではないのですが、他の業種よりも生涯賃金が高くなります。
なので、一家の大黒柱となりやすい男性は、薬剤師の資格を持っていると製薬会社で働く方が多いようです。

逆に女性などは製薬会社に限らず病院勤務の方が多いのが特徴です。
もし、病院で働くことになったときの初任給はつき20万円から25万円、調剤薬局では初任給は22万円から30万円、ドラッグストアでは25万円から30万円となっています。

初任給から高い

初任給から高いところで働きたいと考えている方は、ドラッグストアでの勤務もお勧めです。
だいたいの生活の流れとしては、病院やドラッグストアが開いている時間帯に勤務をするようになります。

なので、病院であれば8時30分から17時までの勤務や、その他の一般企業の製薬会社などであれば9時から18時までなどです。
だいたいが朝から夕方の勤務にはなるのですが、時には残業があることもあるでしょう。

しかし、病院勤務の場合には大きい病院では夜間も行っているので、夜勤がある職場もあります。
週に1回などは夕方から病院に行き、朝日勤の人達が来るまで働くこととなります。

救急病院などでは夜間であろうと絶えず患者が搬送されてくるので、そういったときにすぐに薬を処方しなければならない場合もあるのです。
そのために夜間勤務があります。

病院の中でも夜間勤務があるところは少し給料も高くなるので、可能な方はいいでしょう。
ボーナスもある勤務地がほとんどなので、生活は安定しています。
そして、日勤ばかりの職場ではほとんど同じ時間帯での勤務なので、生活リズムをつけやすいでしょう。

これから薬剤師を目指している方も、給料の面や生活はどのようになるかなども見比べて、職場を選んでみてください。

薬剤師の給与について

薬剤師は国家資格

薬剤師は国家資格で最近では資格取得までには、
薬科大学や大学薬学部で6年間学ばなければならないので、
高度な学識と経験を持つ事が義務づけられています。

したがって薬剤師は職業として地位が高く、
その事に伴って他の業種に比べて年収も高い事が知られていますね。

薬剤師に対する求人は多く、
慢性的な薬剤師不足が続いている事も高収入に拍車をかけているのです。

やはり人材確保のためには給与水準を引き上げる必要があるので、
自ずと給与は高くなって行くのです。

しかも薬剤師の給与は地域間格差が少ない事も、特筆すべき点と言えるでしょう。

人口の多い都市部

もちろん人口の多い都市部では給与は高いのですが、
都市部以外の地域ではなかなか薬剤師が確保出来ないので、
給与を高く維持してでも人材を確保したいのです。

薬剤師の求人情報はインターネット、求人誌やハローワークなどを活用して
見つけ出す事が出来ますが、いずれも人材不足を反映して多くの求人を目にする事が出来ます。

ですので、薬剤師の資格さえ持っていれば、日本全国どこでも就職や転職が出来るでしょう。

給与を見てみるとハローワークに登録されている、
他業種と比べて圧倒的な高さを目にする事が出来ます。

やはり人材不足と高い専門性そして有資格性が、
他業種を遥かにしのぐ給与水準にしているのです。

ですので、これから薬剤師求人を探す新卒者も、
転職を考えている方もきっと希望通りの、職場を見つける事が出来るでしょう。

一般的な大卒者の初任給は年収で、350~400万円程度になっていますが、
平均年収は500~600万円ですので、かなり高水準の職種と言えます。

さらに勤務先によっては、ワンランク以上の給与を手に入れる事も出来て、
薬剤師の給与は業種によって大きく給与が変わります。

大手の製薬会社に勤める事が出来れば、年収800円以上の方も数多くいるのです。

もちろんこうした業種に就職出来る方は限りがあります。

しかしながらハローワークなどにも常時掲載されている、
求人数の多い街中のドラッグストアでも、
店長クラスともなると年収700万円以上もらっているのが一般です。

管理職ではなくても調剤薬局や病院薬剤部などに勤務すれば、
600万円以上は手に入れる事が出来ますので、かなり優遇されている事がお分かりでしょう。

薬剤師が良いのは不況の最中でも多くの求職があるために、
売り手市場である事が高給を手に出来る様になっている事です。

各自のライフスタイルや希望で、様々な職種から仕事を選ぶ事も可能ですので嬉しいですよね。

災害時に薬剤師ができること その三

求められるスキル

昨今の薬剤師として求められるスキルの中にコミュニケーション能力が入っていることは言うまでもありませんが、被災地においても医療関係者として、このコミュニケーション能力が多分に発揮されることになるかと思います。
被災地での具体的な活動としては、医療用医薬品や一般用医薬品の保管や管理そして被災者への供給を行うことが中心になることが多くなるかと思いますがそのほかにもたくさんのやるべき仕事があります。
これは、医薬品や健康全般に関する相談にのること、また、避難所でかかりやすいといわれているエコノミー症候群に対する注意喚起などです。
また、避難所ではどうしても掃除などが行き届かなくなってしまいがちなのでトイレをはじめとして衛生面でも注意する必要があります。
場合によっては、消毒をおこなうなど、衛生環境の整備を行うことも薬剤師としてできることかなと思います。
また、薬剤師自身も被災してしまうというケースもあるでしょう。
学校薬剤師などに欠員がでてしまったり、現地の薬剤師の手が不足してしまいますので、現地の薬剤師のサポート業務としての役割も期待されます。
避難所に指定されるのは多くの場合、地元の小学校であったり、中学校であったり、公民館であることが多いです。
この公共施設の中で自分ができることは何かということを自らの頭で考えてできる範囲で協力をしていくということが非常に大切です。
東日本大震災のときにはたくさんのボランティア活動の薬剤師の方が現地で活躍されていました。

被災地の避難所

被災地の避難所で暮らしている人というのは、ただでさえ精神的にも肉体的にも疲弊していますから、心によりそうだけでもかなりのストレス解消をしてあげることができます。
あくまで患者さん第一とし、いつもと異なる医療体制であっても現地のやり方にあわせた役割を果たすということがとても重要になってきます。
「手元に薬がないのだけれどもどうしたらいいのか」といった不安を抱えている方はたくさんいるでしょう。
「毎日1回服用している薬があったのだけれども、数日間服用しないで時間がたってしまった。このままで大丈夫なのだろうか」というケースの方もいるかと思います。
でも、生活を安定させること、被災してしまった悲しみから立ち上がることに精一杯で、薬に関する余裕がないという人もたくさんいるのです。
このボランティアの派遣については、薬剤師会でとりまとめをしているということもあるので、是非ともという方については、薬剤師会と連携をとりながら、少しでも多くの薬剤師の方が協力できるといいかと思います。
そのときに、ベテラン薬剤師であったとしても、現地での注意事項などを事前に確認し、以前にボランティア活動をしたことのある薬剤師の意見などを聞くということを忘れないようにしましょう。
そして、何かあったときには薬剤師に相談しようと思ってもらえるように、日ごろから自己研鑽を行うこともとても大切なことですね。

災害時に薬剤師ができること その二

災害時に薬剤師ができること

災害時においては、被災地で活躍を期待されるところもありますが、
被災地以外でも薬剤師の方が活躍されています。
この被災地へ安定的に医薬品を供給する中にも薬剤師の重要な役割があります。
災害がおきた場合は、厚生労働省や都道府県の薬務担当課らが指揮をとって、
被災地外から救援医薬品、医療材料、衛星材料がいったん集積所に集められるのです。

そして、そこで仕分け、保管、管理がなされた後に
保健所を経由して救護所や避難所に搬出されるという流れになります。
中越地震の際には、二次集積所として市町村村役場も設けられ、
そこから避難所に供給がされるということもなされました。

集積所には一般用医薬品と医療用医薬品の二箇所が設けられ、
阪神・淡路大震災のときなんかは総額42億にものぼる医薬品などが搬入されたという話です。
そして、この集積所ではよりスピーディかつ効率的、
そして何よりも安全が重視された薬の管理が行われることになります。

例えば、薬効別分で管理されるのもその一つです。
被災地に送ることのできる薬は限られています。
どの地域においても平等にかつ十分な薬を行き届けさせるとうのは、
物資運搬の面からも非常に難しいところがあるのですが、薬効別で管理することによって
なるべくその地域や被害状況に応じた医薬品の調達に供与できることにつながるのです。

不足医薬品

また、在庫管理、出入り管理、品質管理などを行いながら、
被災地の要望にこたえる形の共有をします。
不足医薬品の発注などの業務を行いながら
最終的に迅速かつ的確な搬送を行うことがこの集積所での業務になります。
そして、この中で中心的な役割をするのが薬剤師となるのです。

また、大規模災害がおきた際には、公衆衛生活動に薬剤師として関わることもあります。
この作業は非常に地道な作業ですが、とても大切なことです。
被災地の飲料水の確保のために水質検査を行ったり、
倒壊してしまった建物の中からアスベストが飛散していないかなど、
様々な化学物質が地球にあたえる影響についても考える必要があるのです。

化学物質がその後その土地に対して残してしまう影響というのは甚大なものがあります。
東日本大震災のときのように、放射能物質の飛散によって、
農作物に関しては風評被害もでてたくさんの農家の方が窮地においやられる形に
なっただけでなく、実際に放射能汚染の色濃い地域に関しては避難を余儀なくされて、
すむことですらままならない状況へとなってしまっているのです。

化学物質の地球に与える影響を考えて、
解体家屋や廃材の野焼きなどによってダイオキシンが発生することも考えられます。
また、カドミウム雨や土壌、水質汚染に関しても実態調査がしっかりとなされることが
大切であり、その調査も薬学部出身の薬剤師が関わるということになります。
災害救助に関して興味のある方は薬剤師への道を選ぶのもいいでしょう。
とても社会的に意義のある仕事であり、
大規模災害の際にはなくてはならない存在であえることは間違いないのです。

薬剤師の生活と収入 その2

薬学部の学生

薬学部の学生は他の学部に比べても忙しいかと思います。
薬学部の授業と薬剤師の国家試験の対策の両方同時にすすめないといけないからです。
せっかく頑張って取得した薬剤師の資格ですから、これを活かしながら
充実した人生を送りたいですよね。

薬剤師の仕事というのは、経済的に困窮するということはないといってもいいと思います。
それは、国家試験に合格した限られた人のみしか薬剤師になれない一方、
高齢化社会という現代において薬剤師の仕事は非常に重要であり
医療業界全体としても人手不足であるという面があるのです。

ですから、薬剤師の方は、これからの自分の仕事の内容、勤務形態、収入など待遇面でも
貪欲に求めていってもいいかもしれません。
不当に過重労働を強いられたり、人間関係でつまづいてしまったとき、
家庭との両立が困難であったり、何よりも自分の仕事内容に満足できない、
病院の方針に納得できないなど、職場環境に不満があるときというのは、
思い切って職場環境を変えることで生活が劇的に変えることができるんですよ。

薬剤師専用の転職サイトには常にたくさんの求人が掲載されています。
このサイトのいい点はいくつかあるのですが、まず無料で利用できることです。
登録については、まず、自分のキャリアについて職務経歴書などにまとめることが必要です。
ただし、この職務経歴書は最終的にキャリアカウンセラーの方が手直ししてくれますので、
とりあえず記入してとりあえず登録することが先決です。

職務経歴書の記入

職務経歴書の記入には時間がかかるかもしれませんが、
自分のできること、スキルや知識、技能、経験のたな卸しをするという意味で非常に有効です。
ここで自分のスキルのたな卸しができると、次へのステップに何をすべきかということも
自然に見えてきます。この職務経歴書を書くことで自分のキャリアが整理できるので、
この作業をするということだけでも十分に意味があることだと思いますよ。

ちなみに、転職サイトには、職種別の職務経歴書の書き方例や、
注意するべき点などもあります。フォーマットもありますので、これを利用すると、
筋道立てて自分のキャリアを整理して表現することができるので、とても便利です。

職務経歴書が書けたら、あとは数分でできる作業になります。
自分の名前や住所、連絡先、学歴などを記入し、あとは面談の予約について
日程調整をすることになります。そして、この転職サイトには、
転職活動を通して成功した人の声や失敗してしまった人の声があります。

これは生の声ですので、非常に参考になります。
こんな点に注意して転職活動をしたらいいよ、とか、こんな点を面接のときに
面接官に聞いて確認すべきだよ、とか具体的なこともありますので、
転職について考え始めたという人はぜひともこの生の声のチェックだけでもしてみるのが
いいかなと思います。
自分の働き方と比較してみて、もし自分の職場を今より改善したいと思ったのなら、
新しい環境を求めて飛び立つのも一つの選択肢であるかと思いますよ。

薬剤師の生活と収入

薬剤師の勤務状況

実際に薬剤師についた方の生活を収入についてお話したいと思います。

まず、薬剤師の勤務状況は職場によって異なります。
薬局の場合は、だいたい9時〜18時や9時〜19時といった勤務時間帯が多いです。
これは病院の診療時間にあった形ですね。
病院の診察が終わった方が医師に処方された薬をとりにくるというパターンになります。

最近では、もう少し遅くまで営業しているところも多いようですが、
これは世間の情勢を反映させているということでしょう。
保険薬局なんかは保険点数計算などで忙しいときもあるようです。
病院で働く薬剤師の場合は、8時30分〜17時など、若干朝が早いケースが多いようです。
これは、薬局が開業医の時間帯にあわせていたり、お客さんの生活スタイルを反映させているのに
対して、病院の外来時間にあわせているという部分が大きいかと思います。

また、製薬会社や化学メーカー、化粧品メーカー、食品会社といった一般企業に
勤める方については、その職務内容においても就業形態が異なります。
研究職についた方というのは、時には深夜勤務もしなければならないことがありますが、
大抵は9時あたりから17時、18時の勤務になります。
一般企業に働くことのメリットとしては、フレックス勤務時間制を導入している会社が
多くなってきたことがあります。
これは、就業時間の開始時間と終了時間を自分で決めてられるというものです。
毎日開始時間と終了時間がちがったとしても月ごとの総労働時間で帳尻があえば
いいという考え方の労働形態になります。

例えば、普段は9時に出社して17時まで働いているけれども、習い事のある日は
1時間早く出社して1時間早く退出したり、朝銀行にいく用事があって遅く出勤しても
一時間遅くまで就業していれば全く問題ありません。
子どもの保育園の送りのために毎日1時間に出社して、終了時間を毎日1時遅くすることもできます。
このような就業スタイルは近年、働く人がいかに働きやすいかということを考えて
少しずつ社会に浸透していった制度です。
自分のプライベートの時間を充実させたり、家族との時間を大切にするためにも
活用できるいい勤務形態だと思いますので、一般企業に入る際にはその勤務形態が
あるかどうか確認するのもいいかと思います。

収入面

収入面においても、それぞれの職場に応じて違うのは当然なのですが、初任給でいうと、
資格手当てとして3〜5万円つくこともありますので、他の職種の方よりも
比較的たくさんのお給料を受け取ることができます。
保険薬局で23〜25万円ですし、薬剤師が不足している地域でももう少し高めに
設定されていることも多いです。
時間給で働くパートタイマーの方の時給は1600円〜2000円と非常に高く、
女性にとっては魅力的な職種といえるでしょう。

出産や子育てをきっかけに一度職場を離れる女性というのは女性の社会進出が
いくら進んだといっても、やはり多いのが現実です。
また、配偶者の転勤や家族の介護の担い手になるといった理由でも働くことを
やめなければいけない場合もあります。
ですから、女性にとっては特に魅力的な職種なのかもしれませんね。