効率的な就職活動 薬学部学生専用の就職活動サイトの活用 その二

就職活動サイト

就職活動サイトのいいところは、効率的に就職活動を進めたり、
自分の今後のキャリアプランについて相談にのってもらえるというだけではありません。
雇用のミスマッチを防ぐという点でも非常におすすめなのです。
自分で直接就職試験を受けてみて分かると思うのですが、
人事担当者に聞きにくいという点があるということはありませんか?
例えば、待遇面だとかは聞きにくい質問の代表格ですよね。
また、口コミなんかで人間関係があまりよくないという話があったり、
その企業や病院は非常に勤務が大変だというような話があったりしても、
そんなことはとてもではないですが、
人事担当者に本当のところはどうなんですかなんて聞けないですよね。

でも、大学のキャリアセンター、そして、特にこの就職活動サイトの担当者というのは、
待遇面などの聞きにくい部分も率直に聞くことが許されますよね。
分からない点については、自分が聞いたということが分からないように
人事担当者に聞いてくれたりもします。

実際の話も今までに内定した人から話を聞いていたり、
実際に足を運んでみて担当者が感じた範囲で答えてくれます。
こうした取り組みがあるからこそ、実際の声を聞くことができて、
学生にとってはなかなか聞けない話が聞けるのです。
また、企業とのやりとりも自分でするよりは
こうした就職活動サイトの担当者を通じてするとかなり手間が省けます。
中には面接会場まで同行したという例まであるようです。

薬学部の学生

ここまで親切なところはなかなかないとは思いますが、
面接までの段取りを全て請け負ってくれているというのは本当に便利です。
薬学部の学生というのは実験中はなかなか電話にでられないという事情もあるかと思います。
企業の中には、電話にでない時点で内定を辞退したとみなして
他の学生にかわりに内定を出してしまうという例もあります。
確実に連絡を受けることができるという点でも、
自分自身がやりとりするよりははるかに便利だということを感じることができると思います。
会社からの電話をいちいち緊張して出るということがなくなるだけでも
ストレスは減るかもしれませんね。

就職活動中の電話というのは、
受け答えで何か粗相があってはいけないと不必要に緊張してしまうものです。
そんなことで時間をとられてしまうというのは非常にナンセンスだと私は思います。
もちろん、自分で直接受験するしかないような就職先もあるかとは思いますが、
(全ての企業がこうした就職活動サイトに登録しているとは限りません)
ある程度の規模の会社であればだいたい活用していますので、
興味のある人は大いに活用するに限ります。

ただし、あまりこのサイトを使っていると、
どうしても大手の企業や病院のみにしか目が向かなくなってしまいがちです。
自分が就職するのにあたって何を大切にしているかということを常に忘れないで事業規模に
こだわらず、たくさんの会社を見た上で納得のいく就職活動をするということがとても大切です。

効率的な就職活動 学校のキャリアセンターの活用

効率的な就職活動

忙しい薬学生が効果的な就職活動をするいくつかの方法を紹介したいと思います。
まず、最初に学校のキャリアセンターの活用という方法があります。
これが一番身近な方法になりますので、まず何から始めていいか分からないという学生さんは、
自分の通っている学校のキャリアセンターを訪ねてみましょう。
最近はキャリアセンターという名称であったりすることが多いのですが、
就職相談をしてくれる部署が必ず学校にはあるはずです。

具体的に、このキャリアセンターでは何をしてくれるかというと、
まずは個別相談を受けることができます。
自分が何をしたらいいのか分からない、どういった道があるのか知りたい、
いつから就職活動をしたらいいのか分からない。
何が分からないのかすら分からないといった様々な問題に対して色々と助言をしてくれます。
学校によってはインターネット上で相談室の予約ができたりこのキャリアセンターの仕組み自体も
どんどん進化していますので、
できるだけ効率的にできる方法を選んで活用するようにしましょう。

自分が書いた履歴書に自信がなかったら添削もしてくれますし、
面接にのぞむ前に気をつけることを聞くだけでもかなり参考になるかと思います。
このキャリアセンターで相談にのってくれる職員の方というのは、
その大学で就職担当をしているために斡旋している企業の情報をたくさん持っているだけでなく、
卒業生から得た生の情報も持っています。

また、キャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーという資格を所持している方も
たくさんいますので、自分の悩みを相談する中で進路が決まってくるという人もたくさんいます。
まずは、この個別相談を予約して今現在の悩みについて相談するのがいいかと思います。
それと同時に学校が開催してくれる様々な就職活動に関するセミナーに
参加するようにしましょう。

企業の採用担当者

企業の採用担当者が企業が採用する基準を教えてくれたり、
求める人材像について話してくれたりするような講話もあります。
また、マナーや服装といった基本事項から面接対策までしてくれる
就職活動特有のスキルに関するセミナーもあります。
それと一度出席しておくと一通り就職活動について理解を示すことができるので、
一回くらいは出席するのが望ましいかと思います。

また、大学によっては、他学科でキャリア構築論、
キャリアデザイン学という講義をしている場合もあります。
社会学、経済学や一般教養の中で行っている場合もありますので、
学部をまたいでの講義の受講ができるのであれば出席してみるのもいいかと思います。

また、キャリアセンターは情報が沢山つまっていて宝箱のようです。
卒業生の就職先から内定に至るまでのアドバイス、
薬学部の場合には産学連携センターと連携している企業もあります。
その企業から直接就職につながる交流をもっていたりする大学もあるのです。

今まで自分の講義や実験をする棟と食堂くらいしか学校で活用してこなかったという
学生の方は今すぐにでも学校のキャリアセンターをたずねてみてください。
1年次よりキャリアについては考えることも必要ですので、
自分から進んで活動するようにしましょう。

薬剤師にとって成功のキャリアとは その二

医療業界は人手不足

薬剤師は転職に困るということが少ない職種の一つです。
医療業界は人手不足であり、薬剤師という資格は国家資格として
取得した人のみが所有する資格です。
ですので、転職したいと思ったとき、女性で結婚や出産を機に一度第一線を退いて
再就職したいと思ったときにその就職先に困るということはあまりありません。

ですから、仕事を選ぶことができる立場にありますので、就職や転職の際には、自分にとって
何が大切かということを貫いた就職活動をすることが成功のキャリアへの第一歩となるのです。

例えば、給与面で妥協したくないという人もいてもいいかと思います。
お金なんてと思う方もいるかもしれませんが、
やはり給料がたくさんもらえるということはそれだけ責任や職務も大きいということなのです。
強いては、その人の業務の与える影響というのが社会的に大きいということを
意味することにもなりますので、自然と自分のやりがいへとつながっていくのです。
主観的にも客観的にも納得できる就職といえるのではないかと思うのです。

もちろん、賃金が全てではありませんがただ、自分のキャリアを指し図るための
一つのものさしとして使うという風に考えるということもできるということです。
また、キャリアについて先輩の話を聞くというのは非常に参考になります。
もし、自分の現在通っている薬学部の先輩で自分が興味がある分野に
実際就職した人がいるのなら、是非とも訪問して話を聞いてみてほしいと思います。
大学の就職活動の方法でリクルーターという言葉を聞いたことがある人もいるかと思います。

職業理解

これは、企業に就職したその大学の卒業生が、
自分の大学の学生に直接会って話をして採用に結びつけるというものです。
それを積極的に自ら卒業生に働きかけることによって、職業理解を深め、
情報を得ることによって、内定を勝ち取るということを目標にするということです。
卒業生というのは、自分の母校に何かしら縁を感じているもので、
自分の出身校の学生が入ってきてくれたら嬉しい人が多いのです。
学閥というのはもはやなくなっているような気もしますが、社会に出て働いていて
同じ学校出身だったと知ると、急に親近感が沸いたり、やさしく接してくれたりするものなのです。

後輩はなぜだかかわいく感じてしまいますし、やはりなんだかんだといって
現場で働いている人の話や意見を聞くのがその業界を知る上では一番てっとり早いのですよね。
最近では学内に就職相談窓口や、キャリアセンターなるものがあり、卒業生の就職先を
一覧で見ることができたり、紹介をしてもらえるという学校もあるという話を聞きます。

特に私立大学のキャリアセンターは非常に進んでいて、活用しない手はないと思います。
学校の就職担当の先生に相談して少しでも疑問点を解決した上で
就職活動にはげむということが効率的な就職活動へとつながるかと思います。
学校としても自分の学校の卒業生の就職先というのは
そのまま学校の評判にもつながるところですから、熱心に助けてくれると思いますよ。

薬剤師にとって成功のキャリアとは

薬剤師の免許

薬剤師の免許を取得してこれから職業にこれからつくという人、
すでに薬学部を卒業して薬剤師の免許も取得している人など。
すでに何年かキャリアを積んできているという人に
キャリアについて一度考えてみてほしいと思います。
学生の方はこれからどんなキャリアを積んでいきたいかという視点でとらえ、
すでに何年かキャリアを積んできている人に関して。
これは、自分自身を振り返ることを中心に、これからどんな自分であるために
どんなことをすべきなのかということを具体的なところまで落とし込むまでの
作業を終了させることを目標としたいと思います。

現代の日本において少し前に流行った言葉に「勝ち組」何に勝っているのかわからないですが…
とか「負け組」とかいう言葉があります。
実際に、企業に関しても個人に関しても、右肩上がりの成長が止まった日本経済においては、
色々な意味で格差がある社会となっています。
就職一つとっても、この不況の中で内定を何社も勝ち取る学生は一握りしかいないというものの
実際にいるのに対して、全く内定をえることができずに就職浪人をしてしまうような学生もいます。
企業もどんどん事業を拡大して新しい分野にまで進出している会社もあれば、
先行きが不透明になり、利益も落ち込み、
最終的には事業をたたまなければいけなくなってしまった会社もあります。
キャリアも同様に考えますし自分のキャリアというのは自分で作っていくものなのですが、
勝ち組と負け組というものが存在するのは確かです。
もちろん、「勝ち」とか「負け」にこだわらない生き方もすばらしいのです。

でも、この世の中の荒波を渡っていくためには、
ある程度勝ちのある生き方で生きたほうが生きやすい世の中であることは確かだと思います。
勝ち負けにこだわらないという方、そんなキャリアに対して
勝ち負けという概念を持つこと自体がナンセンスだという方もいるかと思います。
それに、その価値観ももちろん大切な一つの価値観だと私も思います。

私のキャリア

しかし、一度、私のキャリアに対する考え方についても耳を傾けていただけると嬉しいと思います。
では、どんなキャリアを「勝ち」としてどんなキャリアを「負け」とするのか。
それは二つの観点から言うことができますし主観的な見方と客観的な見方です。
自分がその仕事をいいと思えるかという点と、
他人から自分のやっている仕事を評価してもらえているかという点がポイントになります。
どんなに他人から評価されている仕事であったとしても、
自分自身が満足のいく仕事でなければ、仕事が味気ないものになってしまいます。
また、一方で自分が満足のいく仕事をしているからこそ、他人に評価をしてほしい。

もしされないのでれば、評価してもらえる場所を探す
すなわち転職ということも視野にいれるのも一つだと思います。
今の職場では評価されていなくても、他の職場であれば認めてもらえる可能性もあります。
自分も周りからも評価に値するキャリアが勝ち組キャリアなのかなと厳しいようですが、
私は考えるのです。

薬剤師の職務の広さとやりがい

薬剤師は薬の専門家です

医薬品の適正使用を推進する専門職として、医療業界にはなくてはならない存在です。
医療の担い手の一員として、主に薬物療法を通して患者さんの疾病の治癒に
広く国民・地域の方の健康の保持増進に寄与しているといえます。
その責務や重責は言うまでもありませんが、同時にとてもやりがいのある
仕事だとも言うことができるのです。

最近では、この薬剤師をとりまく状況はめまぐるしく変化しています。
臨床医学研究成果が蓄積され、また活用されることによって、同時に医療技術の
高度化も専門というものあります。
医療制度の改革も年々変化を遂げておりますし、急速に進展している専門医療もあります。
例えば、特定昨日病院における移植医療、遺伝子治療、新規がん治療法開発といった
高度先進医療といったものはほんの一例にすぎませんよね。

また、このような専門機関の発達もさることながら、開業医と保険薬局薬剤師、
看護師、保健師などの連携によって行われる総合的な地域医療分野も一昔前では
比べ物にならないほどのものになってきています。
こういった医療専門集団による統合型のチーム医療については、年々広がりを
見せており、今後ますますその必要性が問われてくることとなるかと思います。

薬剤師というのは、医療現場のみならず、社会全体を通してジェネラリストとしての
職能のレベルアップを求められるようになってきたとともに、がん治療、
感染制御、糖尿病の治療などをはじめとした多くの特定疾患の領域においても
専門知識を発揮できる知識や技術、経験をもった薬剤師が求められているということになります。

薬剤師の仕事

薬剤師の仕事としてのやりがいとして、その社会貢献の高さをあげる方も多くいますが、
その理由はこのような薬剤師の存在意義のところにたちかえってみると、
なるほどといったところでしょうか。

仕事というのは、やりがいがなければ長く続けることは難しいのです。
誰もが、仕事をしていると必ずモチベーションの壁にぶちあたることと思います。
新人時代に一生懸命やっていたことが日常的になることによって、何となくの業務になり、
いつの間にか機械的、作業的になってしまっている人というのは意外に多いというのが、
残念なのですがそれが現実なのです。

でも、社会を通じて貢献しているというやりがいを感じながら仕事をしている人は違います。
それは、仕事に対するやりがい、思いがあるからです。
やりがいというのは不思議なもので、人にパワーを与えてくれます。
たとえ、それが困難なことであっても、自分にとって不利なことであっても、
このやりがいがある限り、頑張ることができるのです。

人間は、仕事としての対価である賃金のためだけに働いているのではないのです。
人から認められたり、評価してもらったり、お礼を言われたり、自分の存在意義を
感じることではじめて生きていることを感じ、人生を充足させることができるものなのです。
社会に貢献するという使命を感じながら仕事ができる薬剤師の仕事というのは、
とてもすばらしいですね。

薬剤師のステップアップ その2

薬剤師としての技量

自分の薬剤師としての技量をはかるための一つの方法として、認定制度への
チャレンジについて説明しましたが、他にも方法があります。
それは転職サイトを利用して自分の市場価値を図るというものです。
実は、これはとてもてっとり早い方法でとてもおすすめです。

というのは、普段の仕事が忙しい中で自己分析や将来のなりたい自分に対して模索したり、
必要な資格を調べたりというのは、正直なかなかできないかと思います。
こんなときはプロに相談するのが一番早いのです。
薬のことは薬剤師に相談するのと一緒で、キャリアプランに関して相談するのは
キャリアカウンセラーの方にするのがいいかと思います。

転職サイトでは、たくさんの情報を得ることができます。
現在の求人情報を見るだけでもかなりの情報が得られます。
給与についても、自分の現在もらっている年収と比較して、自分の市場価値をはかることができます。
採用条件としてあげられている経験年数や資格などについても、
今後自分がとるべき道のヒントになるかと思います。

そして、転職サイトには最近薬剤師専門のサイトも登場しはじめました。
いかに薬剤師、そして医療業界が人材を求めているかということが分かるかと思います。
医療業界は慢性的な人手不足であり、少しでも優秀な人材、薬剤師を確保したいというところは
多々あります。薬剤師専門の転職サイトには求人以外にもたくさんの情報があるので、
一度のぞいてみるのがおすすめです。

最近の医療ニュース

例えば、最近の医療ニュース、医療事情、医療の現場の声、転職をした人の声、
自己分析のツール、今後の薬剤師、医療業界のあり方といった専門家のコラムなど
情報は多岐にわたります。
転職をしないという人にとっても、とても有益な情報ですので、下手な医療情報サイトよりも
とても効率よく情報をキャッチすることができるのです。

また、この転職サイトに登録すると、専門のキャリアカウンセラーの方が薬剤師の転職情報について
情報をくれるとともに、今後の進路について相談にのってくれます。
その中で、自分の市場価値を確認し、今後必要な資格やスキルの提案をしてもらうことも可能です。
現在の職場よりもいい環境があれば、新しいところに転職するというのも道の一つとしてあるでしょう。

転職を考えたときに自分ひとりで活動するのは、はっきり言って非効率的です。
きっと満足のいく結果は得られないでしょう。
ですが、転職サイトを活用した転職活動というのは、非常に的確なポイントを
おさえたものになりますので、転職活動期間も短く、自分の理想以上の職場を
見つけることもできます。

知らなかったことをキャリアカウンセラーの方に教えられることもあるでしょう。
自己分析は自分自身でできても、職業理解の部分はなかなか情報を得にくいものです。
インターネット上には、たくさんの情報がありすぎますから、できたらキャリアカウンセラーの方と
面談して、今後の道を模索するというのがおすすめです。
登録や面談は全て無料ですから、自分のキャリアを見直したい方は
ぜひ一度登録してみてほしいと思います。

薬剤師のステップアップ

薬棚

薬剤師のステップアップ

最初は現状の仕事について経験を積むのが最優先となると思いますが、
今後のキャリアプランのためにステップアップについても考える必要があります。

基本的な考え方としては、まず、「現状の自分の把握」、次に「3年後の自分」について、
そして「10年後の自分」についてイメージすると具体的なキャリアプランを描くことができます。

そして、そのキャリアプランに対してアクションプランを策定します。
例えば、「3年後に○○という病院、企業に転職したい」というキャリアプランの
ために「現在の職場で経験を積んでいくことを大切にし、昇格を目指す」とか
「認定資格を取得する」というものがあります。

この認定資格を取得するというのは、薬剤師には日本医療薬学会の認定している認定薬剤師や
指導薬剤師といったような資格があります。
そのほかにも、日本臨床薬理学会の認定する認定薬剤師や指導薬剤師もあります。
認定薬剤師については、いずれも5年以上の薬剤師経験が必要ですので、自分の現状のスキルを見直すという点でも、勉強を復習するという点でも試験を受ける価値があるというものです。

資格取得後

もちろん、資格取得後については職務の幅も広がることでしょう。
他にも、日本静脈経腸栄養学会の栄養サポートチーム(NST)専門療法士・NST専門薬剤師というものもあります。
最近の医療において栄養管理、栄養療法は非常に注目を集め始めています。
近くの少し大きな病院に行ってみたら、必ずといっていいほど栄養指導、栄養管理のサポートをしてくれる部門があるはずです。
栄養の摂取に関しては、日々の生活習慣の見直しにもつながるものです。
劇的な変化というよりは、少しずつではあるかもしれませんが、ゆっくりとした効果が期待できます。
反対に、栄養状態がよくない患者さんというのは、治療の回復を遅らすことにもつながりかねません。
医師の指導の下で、管理薬剤師などで栄養士や栄養サポートチームは構成されます。

NST専門薬剤師の任務はというと、主に管理栄養士と協力しながら、
患者さんそれぞれに合った薬の投与方法を提案していったり、また消化を助ける薬を選んだり、
薬の副作用に対するバックアップを行ったりという業務となります。
チーム医療の中で、この栄養療法はますます進展、普及していくことでしょう。
ですから、患者さんのそばで専門的な知識をフルに活用したいという薬剤師の方は
取得を目指すのもいいかと思います。

このように、常に向上心をもって試験、資格などにチャレンジし続けるという
モチベーションを保ち続けるのも大変な忍耐力、チャレンジ精神が必要です。
好奇心も必要ですし、何よりも患者さんを思う気持ちが必要です。

日常業務に忙殺されがちな薬剤師の方が多いのですが、少し足をとめて認定制度に
チャレンジするのもいいかと思います。
きっと今までよりも職務の幅が広がったり、違った観点で今の仕事を見ることが
できるようになったりすると思いますよ。
<参考サイト>
JSPHCS/日本医療薬学会
日本臨床薬理学会
JSPEN.main
日本静脈経腸栄養学会 栄養療法士情報

今後の薬剤師のあり方

求められるもの

今後の薬剤師に求められるものとして、
新しい分野に果敢にチャレンジする姿勢というものもあげられます。
好奇心旺盛な方が薬剤師に向いているというのはそういうわけです。
例えば、現在は高齢化社会というキーワードはもうだいぶ前から言われていることです。

今は高齢化社会というよりも、超高齢化社会といわれるほどの現実が目の前に迫ってきています。
この超高齢化社会というのは、今まで世界中で例を見ないほどのものであり、
未知の世界であるといえます。
そして、この高齢化社会における介護の問題は、人間が
「人生の最期をどのようにむかえるか」という「生き方」に関わる壮大な問題につながっていくのです。
終末医療に関しては、長い間研究もされていますが、
今後はますますその重要性はましていくことでしょう。
同時に、福祉、医療、地域等、広範な分野を包括した社会そのものをどのような方向に、
どのような形で築いていくかという大きな意味でのビジョンを持つことにつながるのです。

この問題は薬剤師だけではなく、それぞれの分野の人たちが他人事ではなく、
自分自身の問題として当事者意識を持って真剣に受け止めなければならない問題です。
薬に対しても様々な考え方もあることでしょう。
医療業界も日々進歩しており、新薬の開発も数年前に比べると飛躍的に進化してきました。
ジェネリック医薬品という経済的に人々にやさしい薬も増えることによって、
たくさんの人が自分ののぞんだ薬を飲むことができるようになりました。
その中で、患者さんにとっての一番いい薬は何なのか、ということを考えて、
製薬会社で薬を開発したり、薬局で薬を提供したり、飲み方や保管方法に関する説明、
薬に関する情報発信を行っていくということはとても社会的に意味のあることです。

薬というのは

薬というのは、その人の生き方そのものすらかえることができるのです。
例えば、パーキンソン病の患者さんは自分自身の力だけでは
どうにも日常生活もままならなかったのですが、薬を一日に何回か服用するだけで、
他の人となんら変わらない生活を送ることができるようになるのです。

このパーキンソン病という病気は高齢者の方のかかりやすい病気といわれています。
若年性パーキンソン病については子どものうちからその病気にかかった場合のことをいいますが、
若いうちから体が思うように動かないというのは大変つらい思いをします。
たくさんの夢を見られるはずというのが子どもたちなわけなのです。

このパーキンソン病の薬は人によって合う、合わないということがあります。
Aという薬があうという人もいれば、Aはあわないけれども、Bなら効果あるということもあります。
現在は研究が進んで何十種類もの薬がありますので、
これは多くのパーキンソン病患者さんにとってとてもうれしい結果になっています。
薬の力というのは本当に大きいのです。
時代に応じた薬学に関する知識を日々更新させ、今の時代に必要な薬は何かを問い続ける、
これは薬剤師としての仕事の難しさであると同時に、
薬剤師としての仕事の醍醐味であるのではないかと考えます。