薬剤師になるのに求められるもの

求められるもの

薬剤師という職業は社会的な地位が高く、
社会貢献にもなるやり甲斐のある仕事です。

高度な知識を有した医療人として信頼が厚い職業でもあり、
給料水準が高い仕事でもあるので
とても人気のある職業ですね。
大学薬学部や薬科大学の入試をみてみても、
毎年高倍率で狭き門と
なっていることからもその人気が伺えます。
毎年多くの若者が薬剤師を
目指して勉強などに励んでおります。

しかもこうした高い意識を持った方は
全国に多くいるのです。
将来の職業の選択肢として薬剤師を選んだ場合に、
親や周囲の方からとても喜ばれたり
勧められることはあっても、
その逆になることはまずないでしょう。

それだけ信頼されている職業で
あることを意識しておいて下さい。
ただしいくら薬剤師の地位が高いからと言って、
どなたでもなれるわけではありません。

薬剤師国家試験

もちろん大学入試や薬剤師国家試験は
学力があれば合格出来ますが、
やはり医療人になるためには学力が
高いだけではなることは出来ません。

薬剤師という名前の通りに薬を取り扱う仕事です。
大げさなことを言えば人の生死にも関わる仕事に
携わっているわけですので、緻密さと正確さが
備わっていてこうしたことを実践出来る方が向いています。

とにかく妥協は一切せずに最後まで責任感を持って、
職務を全う出来る方にお勧めの職業です。
病名がたくさんあるのと同様に、
各病気を治すための薬も
たくさんあり多岐にわたっています。

中には薬の名称が類似していても
効能が全く違う物もありますので、
こうした薬を的確に処方出来る方が向いています。
間違った処方は副作用を引き起こしたり、
場合によっては死に至らしめることもあるからです。

すでに市販されている
薬を取りそろえること自体は心配ないですが、
特に緻密さと正確さが問われるのは
実際に調剤を行うときです。

要は薬の調合ですので各薬を決められた
分量調合しなければなりません。
微量の調合違いが患者さんの健康に
大きな影響を及ぼすことを、
十分知っておかなければなりません。

言うまでもなく薬剤師になるために
学ぶ大学薬学部や薬科大学は理系です。
ですから、理系的な素質やセンスが
問われることは言うまでもありません。

なかでも有機化学は薬の性質などを知る上で重要ですので、
こうした学問に対する興味関心も必須です。
また患者さんとのコミュニケーション能力も重要になってきます。

薬の開発などを行う方は研究室などに籠もっていれば、
それだけでも良いかもしれませんが、
薬剤師として働く際には
日々患者さんと接するので、
こうしたことを苦にすることなく出来ることも重要です。

中には色々な相談をする方もいるので、
嫌がらずに懇切丁寧にケアなどをすることも大事です。
特に日本はこれからますます高齢化社会になっていくので、
薬剤師の方にとっても日々の仕事の中で、
高齢者と接触する機会が増えてきます。

なかなか理解出来ないような方に
対しても粘り強く説明などを出来るような、
人間味溢れた薬剤師がますます必要とされています。

ですから、コミュニケーション能力の高さも重要なのです。

薬剤師に向いている人とは

薬剤師に向いている人

薬剤師という職業に興味がある人、
明確な進路は決めていないけれど薬剤師という仕事が気になっているという人は、
自分が薬剤師に向いているかどうかということが気になるでしょう。

では、どのような人が向いているのでしょうか。

まず、どんな環境で働くとしても薬剤師に必要とされるのは
「正確さ」や「緻密さ」といったことでしょう。
とくに医療機関や調剤薬局などの調剤業務がある職場では細かい作業が多くなるため仕事を慎重に行う必要があります。
調剤業務とは薬剤師の仕事の基本であり、
もっとも重要とも言える業務です。

医師から提出された処方箋の通りに薬剤を準備します。
また、粉薬等の場合には必要な成分を必要な量だけ取り分けて、1つずつ製剤化していく必要があります。
この時の分量は非常に重要なもので、副作用などのトラブルを避けるためにも間違いは決して許されません。

特に身体の小さいお子さんなどへの薬剤は
ちょっとした分量のミスでも大きな事故につながる危険性が高いため、ミリグラム単位での調整が必要になってきます。

こういった作業を1日に何十回と繰り返して行うわけですから、
忍耐強さや根気強さといったことも必要になるでしょう。

ドラッグストア

ドラッグストアなどで働く薬剤師の方ならば、
接客業的な意味合いも強いのでコミュニケーション能力も不可欠になってきます。
薬剤師であると同時に店員としての一面もあるからです。

また、スイッチOTC医薬品など比較的副作用の強い医薬品を販売するときには、
販売時に薬の飲み方や副作用についてしっかりと説明する責任があります。
こういったことを患者さんや消費者の方にわかり易く丁寧に説明しなくてはなりません。
コミュニケーション能力は学校薬剤師でも必要な能力です。

小学校や中学校など比較的年齢の低い生徒に適切な指導を行うためには、
十分な薬学的知識に基づいた適切な指導が行えるかどうかはとても大切な能力の1つとなります。

寝たきりの患者さんのために在宅医療に携わる薬剤師も多くなってきています。
ですが寝たきり患者さんの服用する薬について、
看病をしている家族の方などに対して適切な指導や飲み合わせなどの説明を行うためにも
コミュニケーションは大切です。

また、薬の服用状況などをこまめにチェックして重複投薬などがないようにするために
几帳面な性格な人のほうが薬剤師に向いているといえるでしょう。

最近は災害地などへ出向いて医師や看護師などと一生に行動して
人命救助に当たる薬剤師も増えてきています。
そういった薬剤師の場合には混乱した状況でも冷静な判断を下すことが求められます。

さらに、災害現場での薬の管理や効率的な配分といったことが必要になりますから、
状況に応じた臨機応変さが必要になってくるでしょう。

もちろん、医薬品に関する卓越した知識やスキルが必要なのは言うまでもありませんから、
学生時代だけでなく薬剤師の国家試験に合格しても生涯にわたっての学習が必要になります。
そういった勤勉性も薬剤師には大切な資質です。

災害時に薬剤師ができること その三

求められるスキル

昨今の薬剤師として求められるスキルの中にコミュニケーション能力が入っていることは言うまでもありませんが、被災地においても医療関係者として、このコミュニケーション能力が多分に発揮されることになるかと思います。
被災地での具体的な活動としては、医療用医薬品や一般用医薬品の保管や管理そして被災者への供給を行うことが中心になることが多くなるかと思いますがそのほかにもたくさんのやるべき仕事があります。
これは、医薬品や健康全般に関する相談にのること、また、避難所でかかりやすいといわれているエコノミー症候群に対する注意喚起などです。
また、避難所ではどうしても掃除などが行き届かなくなってしまいがちなのでトイレをはじめとして衛生面でも注意する必要があります。
場合によっては、消毒をおこなうなど、衛生環境の整備を行うことも薬剤師としてできることかなと思います。
また、薬剤師自身も被災してしまうというケースもあるでしょう。
学校薬剤師などに欠員がでてしまったり、現地の薬剤師の手が不足してしまいますので、現地の薬剤師のサポート業務としての役割も期待されます。
避難所に指定されるのは多くの場合、地元の小学校であったり、中学校であったり、公民館であることが多いです。
この公共施設の中で自分ができることは何かということを自らの頭で考えてできる範囲で協力をしていくということが非常に大切です。
東日本大震災のときにはたくさんのボランティア活動の薬剤師の方が現地で活躍されていました。

被災地の避難所

被災地の避難所で暮らしている人というのは、ただでさえ精神的にも肉体的にも疲弊していますから、心によりそうだけでもかなりのストレス解消をしてあげることができます。
あくまで患者さん第一とし、いつもと異なる医療体制であっても現地のやり方にあわせた役割を果たすということがとても重要になってきます。
「手元に薬がないのだけれどもどうしたらいいのか」といった不安を抱えている方はたくさんいるでしょう。
「毎日1回服用している薬があったのだけれども、数日間服用しないで時間がたってしまった。このままで大丈夫なのだろうか」というケースの方もいるかと思います。
でも、生活を安定させること、被災してしまった悲しみから立ち上がることに精一杯で、薬に関する余裕がないという人もたくさんいるのです。
このボランティアの派遣については、薬剤師会でとりまとめをしているということもあるので、是非ともという方については、薬剤師会と連携をとりながら、少しでも多くの薬剤師の方が協力できるといいかと思います。
そのときに、ベテラン薬剤師であったとしても、現地での注意事項などを事前に確認し、以前にボランティア活動をしたことのある薬剤師の意見などを聞くということを忘れないようにしましょう。
そして、何かあったときには薬剤師に相談しようと思ってもらえるように、日ごろから自己研鑽を行うこともとても大切なことですね。

災害時に薬剤師ができること その二

災害時に薬剤師ができること

災害時においては、被災地で活躍を期待されるところもありますが、
被災地以外でも薬剤師の方が活躍されています。
この被災地へ安定的に医薬品を供給する中にも薬剤師の重要な役割があります。
災害がおきた場合は、厚生労働省や都道府県の薬務担当課らが指揮をとって、
被災地外から救援医薬品、医療材料、衛星材料がいったん集積所に集められるのです。

そして、そこで仕分け、保管、管理がなされた後に
保健所を経由して救護所や避難所に搬出されるという流れになります。
中越地震の際には、二次集積所として市町村村役場も設けられ、
そこから避難所に供給がされるということもなされました。

集積所には一般用医薬品と医療用医薬品の二箇所が設けられ、
阪神・淡路大震災のときなんかは総額42億にものぼる医薬品などが搬入されたという話です。
そして、この集積所ではよりスピーディかつ効率的、
そして何よりも安全が重視された薬の管理が行われることになります。

例えば、薬効別分で管理されるのもその一つです。
被災地に送ることのできる薬は限られています。
どの地域においても平等にかつ十分な薬を行き届けさせるとうのは、
物資運搬の面からも非常に難しいところがあるのですが、薬効別で管理することによって
なるべくその地域や被害状況に応じた医薬品の調達に供与できることにつながるのです。

不足医薬品

また、在庫管理、出入り管理、品質管理などを行いながら、
被災地の要望にこたえる形の共有をします。
不足医薬品の発注などの業務を行いながら
最終的に迅速かつ的確な搬送を行うことがこの集積所での業務になります。
そして、この中で中心的な役割をするのが薬剤師となるのです。

また、大規模災害がおきた際には、公衆衛生活動に薬剤師として関わることもあります。
この作業は非常に地道な作業ですが、とても大切なことです。
被災地の飲料水の確保のために水質検査を行ったり、
倒壊してしまった建物の中からアスベストが飛散していないかなど、
様々な化学物質が地球にあたえる影響についても考える必要があるのです。

化学物質がその後その土地に対して残してしまう影響というのは甚大なものがあります。
東日本大震災のときのように、放射能物質の飛散によって、
農作物に関しては風評被害もでてたくさんの農家の方が窮地においやられる形に
なっただけでなく、実際に放射能汚染の色濃い地域に関しては避難を余儀なくされて、
すむことですらままならない状況へとなってしまっているのです。

化学物質の地球に与える影響を考えて、
解体家屋や廃材の野焼きなどによってダイオキシンが発生することも考えられます。
また、カドミウム雨や土壌、水質汚染に関しても実態調査がしっかりとなされることが
大切であり、その調査も薬学部出身の薬剤師が関わるということになります。
災害救助に関して興味のある方は薬剤師への道を選ぶのもいいでしょう。
とても社会的に意義のある仕事であり、
大規模災害の際にはなくてはならない存在であえることは間違いないのです。

災害時に薬剤師ができること

薬剤師ができること

阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、そして記憶に新しい昨年おきた東日本大震災、
これらの災害時には薬剤師会などを通じて多くの薬剤師の方がボランティアに馳せ参じました。
薬剤師という仕事はこういった災害時でも多くの活躍が期待される職種の一つであり、
またそれがこの仕事についた人のやりがい、生きがいにもなっているがゆえんです。
自分は薬剤師であるということを頭に置いてさらに誇りに思って生涯の仕事にできるのです。

また、社会からもその役割と能力をいかんなく発揮することを求められています。
災害時に薬剤師としてできる救援は一体何なのかということも今一度検証し、
まだ災害で苦しんでいる方たちの少しでの助けになればということを切に思います。
実際に、災害が起きたときに薬剤師として貢献できることは一体なんでしょうか。

まず、災害発生時に最も優先されるのは負傷者の救助です。
地震直後には全国から多くの医療チームが一番早くに結成されて派遣されました。
そして、現地では緊急的に医療救護施設が設けられ、
医療、救護活動が行われることになります。

被災地においての医療行為はもちろん医師や看護師が中心となって行われます。
人命に関わるケースも数多くありますので、
たくさんの知識と経験を備えたベテラン医師、看護師が求められ、また慣れない土地での
24時間体制での取り組みにもなることから体力も求められ、若い力も必要とされるのです。

医療行為

そこで、その医療行為に必ず必要になってくるものとして、薬があります。
当然、この薬が使用されることによって、たくさんの患者さんが救われることになるのです。
ただし、災害時というのは使える薬が限定されてきます。
平時は調剤室に多くの薬が常備され、その中から患者さんに最も必要な薬を適切にえらび、
処方するということが可能ですが、食料や燃料の運搬もままならない災害時においては、
たくさんの種類の薬を持っていくわけにはいきません。
数種類の限定された薬を使用することになるわけです。

ですから、一刻をあらそうような状況において、医師や看護師に対して限りある薬の中で
どの薬を使うのが有効なのか、反対に使ってはいけない薬はどれかということを瞬時に判断し、
処方について指導していくことがどんなに大切かということは想像にかたくないと思います。
医師の中には使ったことのない薬も含まれていることもありますので、薬剤師としての
専門知識をフルに活用し、適切な処置に対する助けをしていく必要があるのです。

災害が起きてしまった状態の中で薬剤師の役割というのは本当に重要なのです。
普段から行っている調剤や服薬を勉強するに留まらず、
医薬品の選択や同種同効薬を正しく理解しているかについて助言を行うことが
災害を受けてしまった所における薬剤師の仕事となっていると思います。

ですから、こうした被災地で活躍する薬剤師としては病院薬剤師や薬局薬剤師がのぞましく、
特に医療用医薬品と一般用医薬品の両方に対して熟知した薬剤師が
その任につくのがのぞましいのではないでしょうか。

今後の薬剤師のありかた セルフメディケーション その二

セルフメディケーション

セルフメディケーションを推進するにあたっては、
たくさんの医療分野の人と関わって情報を交換するということも大切になってきます。
セルフメディケーションという言葉のとおり、結局のところ本人ががんばるほかないので、
相談するところというのも行っても何の意味のないと感じるところであれば、
サポートしてもらえることもできず、
だんだんとセルフメディケーションから遠ざかってしまうものなのです。

ですから、あそこにはいい薬局がある、
というのはイコールいい薬剤師がいるということを意味しているのです。
相談してもらえ、頼りにされる薬剤師になるためにも、様々な分野について
幅広く知識をつけるとともに、その知識取得には限界がありますから、
食事面、運動面、地域面などと他方にアドバイザーを持つということが
今後はますます薬剤師として必要になってくるでしょう。

また、病院にいる医師や看護師、介護福祉施設の介護員などとの連携も
必要になることも多くなってくることと思います。
そうしたときに、人間力というか人とコミュニケーションをとる能力というのは
とても重要になってきます。
一緒に仕事をしていて気持ちのいい人というのは、どこへいっても歓迎されるのです。
薬剤師としての知識や技術を磨くのと同じく人間力も磨く努力をして、
色々なところにパイプを広げ、薬剤師としての知識や技術を磨くのと同じく
人間力も磨く努力をして、色々なところにパイプを広げ。

また、このセルフメディケーションについて言えば、薬局にいくことが困難である地方の方たちや、
高齢者の方を対象にしてIT化が進んでいるという一面もみのがせません。
在宅医療や訪問介護が進みつつある現在、
薬剤師もその流れには注目しておきたいところです。

インターネットを活用

特に、インターネットを活用した相談というのはこれからますます増えることと思います。
インターネットのいいところは、どこでもできるということ、
だれでもできるということ、いつでもできるというところでしょう。
忙しいビジネスマンやOLさんは、平日はなかなか薬局や病院の営業時間にまにあうことは
難しく、休日は自分の時間を謳歌したいので、
セルフメディケーションなんてやってられないというのが現実としてあるような気もします。

もちろん、さきほどもお話したように地方に住んでいる方や高齢の方は
外にでていくのが難しいという方もいることでしょう。
ですから、インターネットなどのIT通信を含め、
様々な情報提供を柔軟な形で提供していくということがとても大切になってくることかと思います。

最近では、携帯電話にかわりスマートフォンの世の中となっていて
どんどん普及しはじめています。
2016年にはこのスマートフォンが市場の8割をしめるとさえ言われているのです。
このスマートフォンの特徴はアプリケーションをダウンロードすることにより
エンターテイメントからビジネスツールに至るまで様々なサービスの
提供をうけることができるのですが、そこには医療に関するものも少なくありません。
今後の医療提供の有り方の一つとして十分活躍が期待されるところだと思います。
こうした社会の流れにも柔軟に対応できる薬剤師の方というのは
とても重宝される存在になるでしょう。

今後の薬剤師のありかた セルフメディケーション

セルフメディケーション

セルフメディケーション、最近よく耳にしますが皆さんはその意味を知っていらっしゃるでしょうか。
直訳すると、「自己治療」という意味になります。
これは、自分で体が調子が少しおかしいな、健康にすぐれないな、と感じたときに、
病院で医師に診察を受けたり薬局で薬剤師に相談しないで自分で治すということです。
少し風邪をひいてしまったり、頭痛がしたりするときに
市販薬を自分の判断で購入することもあるかと思います。

最近では、ビタミン剤もかなり普及してきておりますので、
日常的にビタミン剤を購入して成人病の予防につとめているという人も増えています。
健康管理ということを軸において考えるとき、
西洋学的な医学とは別に東洋医学というものがあり、これには漢方に代表されるものです。

また、他にも鍼灸を使った治療がありますし、アロマテラピーによる治療というのもあります。
それに、食事や睡眠などの日々の生活を規則正しく送るという
生活習慣についても広義のセルフメディケーションとしてとらえる人もいます。
国としての対策である健康増進法の前進である健康日本21においては、
このセルフメディケーションという考え方が色濃く反映されているものであります。
現在の特定健康診断の実施の実現へと至るというわけです。

食事と運動というのは、人間が必ず毎日行うことであり、
この回数、中身、内容を少しチェックすることで自分自身の健康が保てるものです。
ですので、身近なところから積極的に推進するという考え方はとても大切なことです。
では、薬剤師として、どんな貢献の方法があるのかということについてです。
普段の生活の中でのちょっとしたきっかけ作りやサポートをすることが
このセルフメディケーションを長続きさせてあげられることにつながると思います。

薬物治療や外科手術

大きな病気が劇的になおるような薬物治療や外科手術とは異なって
なかなか目に見えない分野の一つであるこのセルフメディケーションは、
実践するのはやさしいように見えて実は結構ハードルが高いのです。
何でもですが、少しだけするというのは短期集中で頑張ることもできるのですが、
長期的に続けようと思うと、途中でだれてきてしまったり、
忘れてしまうことが重なっていつの間にかやらなくなっているというケースが多々あります。
これはセルフメディケーションのみにいえることではなく、
三日坊主という言葉があらわすように、よくあることなのです。

そこで、身近にあるドラッグストアや薬局なんかでちょっとした相談役として
活躍するのが薬剤師としての役目になってきます。
先人の知恵という言葉もあるように、昔はお年寄りの方からの話などを参考に実践が
なされてきたという一面もあるのですが、
現在は核家族化も進み、最近ではおひとりさまという言葉もでるほど、
どんどんその生活における活動単位が縮小されている傾向にあるかと思います。
セルフメディケーションの実践においては、薬剤師としての薬学に関する知識や技術以上に、
生活習慣に関わる幅広い知識が要求されし、地域性なども考慮するケースもあるかとは
思いますが、地域の人たちの相談役としての活躍がますます期待されることになるかと思います。

効率的な就職活動 国家試験対策と平行して

学内のキャリアセンター

学内のキャリアセンターや就職活動サイトでは様々なセミナーを開催しています。
キャリアセンター一般的に私立大学のほうが充実しているのですが、
最近は国公立でも大学法人化の動きがありましたので、就職に関しても積極的に学生に
働きかけるような就職に関してのサポート力をアップしてきている大学が非常に増えてきました。

まず、セミナーの内容としては、就職に関わる面接や書類の書き方講座、
企業の人事担当者の会社説明会、公務員対策講座、国家試験対策講座などがあげられます。
ここで国家試験対策講座というのをあえて挙げさせていただいたのは、
薬学生であれば就職する際には薬剤師免許取得見込みと書くかと思います。
それに、その他就職先も取得することを前提に採用を検討しているのです。

そもそも、薬剤師の免許を所持している人にのみ許される医療に関する行為があり、
その部分を担当していると思っているにも関わらず、
なにかで、免許取得ができなかった場合、内定が取り消されてしまうことになります。

ですから、必ず国家試験に通る必要があるのですが、
就職活動中というのは実験や実習などの学業と平行してたくさんの企業のことを調べ、
そして面接にのぞみ、また、就職活動の状況というのもすぐに内定がもらえるというものでも
ないので精神的につらい時期もあることと思います。
ですから、国家試験の勉強は自分ひとりでするものですから、
頑張る気持ちが少しずつ薄れていってしまってもおかしくはないのです。

国家試験対策講座

この国家試験対策講座というのは、内容が国家試験に対応していて自分の知識を深めたり、
確認するのに非常にいいものなのですが、
そこに出席している学生と一緒に席をともにすることにも意味があります。
のんびりかまえていたけれども、会場にいってみたらみんなの切迫した雰囲気に
はっとさせられて、勉強に身が入るようになったという話はよく聞きます。
また、自分ひとりで頑張っているのではないのだ、
ということで励まされる気持ちがでてくることもあるかと思います。

また、自分だって負けないぞと闘争心に燃え、
それが結果的に勉強に対するモチベーションにつながるということもあるでしょう。
学内で開催しているセミナーや就職サイトが主催しているセミナーは
ごく簡単なものかとは思いますが無料であることも多いです。
民間の企業の国家試験対策講座や公務員試験対策講座というのは何万円もかかるものであり、
もちろん専門的な勉強ではありますが、
学校も遠方にあったりする場合は通うのも結構大変ですから、
学校の勉強とこうした講義とをうまく使って国家試験にのぞむのが理想ですね。

薬科大学であれば、まわりがみんな薬学生なので周りに影響されるということはそんなには
無いのですが、総合大学の中にある薬学部ということになると、
他の学生がサークル活動をしていたり、部活動をしていたり、アルバイトをしていたり、
遊んでいたりと、学生生活を謳歌しているのが、とてもうらやましく思う時期もあることと思います。
そんなときに、こういう対策講座をうけることで少しでも刺激になるといいですね。

効率的な就職活動 薬学部学生専用の就職活動サイトの活用 その二

就職活動サイト

就職活動サイトのいいところは、効率的に就職活動を進めたり、
自分の今後のキャリアプランについて相談にのってもらえるというだけではありません。
雇用のミスマッチを防ぐという点でも非常におすすめなのです。
自分で直接就職試験を受けてみて分かると思うのですが、
人事担当者に聞きにくいという点があるということはありませんか?
例えば、待遇面だとかは聞きにくい質問の代表格ですよね。
また、口コミなんかで人間関係があまりよくないという話があったり、
その企業や病院は非常に勤務が大変だというような話があったりしても、
そんなことはとてもではないですが、
人事担当者に本当のところはどうなんですかなんて聞けないですよね。

でも、大学のキャリアセンター、そして、特にこの就職活動サイトの担当者というのは、
待遇面などの聞きにくい部分も率直に聞くことが許されますよね。
分からない点については、自分が聞いたということが分からないように
人事担当者に聞いてくれたりもします。

実際の話も今までに内定した人から話を聞いていたり、
実際に足を運んでみて担当者が感じた範囲で答えてくれます。
こうした取り組みがあるからこそ、実際の声を聞くことができて、
学生にとってはなかなか聞けない話が聞けるのです。
また、企業とのやりとりも自分でするよりは
こうした就職活動サイトの担当者を通じてするとかなり手間が省けます。
中には面接会場まで同行したという例まであるようです。

薬学部の学生

ここまで親切なところはなかなかないとは思いますが、
面接までの段取りを全て請け負ってくれているというのは本当に便利です。
薬学部の学生というのは実験中はなかなか電話にでられないという事情もあるかと思います。
企業の中には、電話にでない時点で内定を辞退したとみなして
他の学生にかわりに内定を出してしまうという例もあります。
確実に連絡を受けることができるという点でも、
自分自身がやりとりするよりははるかに便利だということを感じることができると思います。
会社からの電話をいちいち緊張して出るということがなくなるだけでも
ストレスは減るかもしれませんね。

就職活動中の電話というのは、
受け答えで何か粗相があってはいけないと不必要に緊張してしまうものです。
そんなことで時間をとられてしまうというのは非常にナンセンスだと私は思います。
もちろん、自分で直接受験するしかないような就職先もあるかとは思いますが、
(全ての企業がこうした就職活動サイトに登録しているとは限りません)
ある程度の規模の会社であればだいたい活用していますので、
興味のある人は大いに活用するに限ります。

ただし、あまりこのサイトを使っていると、
どうしても大手の企業や病院のみにしか目が向かなくなってしまいがちです。
自分が就職するのにあたって何を大切にしているかということを常に忘れないで事業規模に
こだわらず、たくさんの会社を見た上で納得のいく就職活動をするということがとても大切です。

効率的な就職活動 薬学部学生専用の就職活動サイトの活用

学校のキャリアセンター

学校のキャリアセンターについでとても魅力的なのは就職活動サイトの活用です。
学校のキャリアセンターは地元の企業や大手の企業に関しては
たくさんの情報があるのが強みなのですが、Uターン就職を狙っている学生としては、
なかなか使えない情報が多いというのも事実です。

この就職難で大手の企業や公務員に関しても新規の採用を控えているという市況が
ありますので、中小の企業に関しても視野に入れて就職活動を行うということがとても大切です。
規模が小さくても魅力的な病院や企業はたくさんあります。
最近は大手に目を向けている学生が非常に多いという話を聞きます。

これは、インターネットを通じた就職活動をする際に、検索条件などで自分の条件を絞っていたり
すると自分の知っている会社にどうしても目が向いてしまいがちという理由もあるようです。
以前は大学が積極的に中小の会社のいいところもアピールしながら就職の斡旋をしていたので、
規模の小さい企業であっても受けてみようという学生はたくさんいたのですが、
少し就職戦線も様変わりしているようです。

ですから、インターネットを使って自分の興味のある企業を探すということもいいかとは
思うのですが、その支援サイトでキャリアコンサルタントなどの担当と会って話をする機会が
あるのであれば、できれば直接面接をして情報をもらうのがいいかと思います。

インターネット

インターネットに自社の就職に関する情報をのせるのには結構お金がかかるという理由や、
どの支援会社を使ったらいいかわからないという会社経営者は意外に多く、
大手でなければインターネット採用のノウハウもないので、
なかなか採用実績に至らないという事情もあるようです。

ですから、求人について全てを把握している担当者に会い、
規模の大小に関わらず指定のエリアでなるべくたくさんの企業を紹介してもらい、
企業理念や病院のもっている考え方などを比較して自分の納得のいく就職活動をすることが
一番かもしれません。

このコンサルタントと話をしていく中で自分の方向性が決まったりすることもあるようです。
大学のキャリアセンターと同様にたくさんの卒業生を輩出しているということで、
就職試験の傾向や面接での注意点、エントリーシートの書き方の指導など
様々なバックアップをしてもらえるというところも魅力の一つですね。

特に薬学生に特化した就活サイトであれば、国家試験対策と平行して
どんなことを優先的にやっていったらいいかということを絞り込むのにも使えます。
また、就職活動中というのは、
学校の友人の就職先や内定状況などが結構気になってしまうものです。

友人の話の中で自分の思いというものを冷静に見ることができなくなってしまって
あせりの気持ちがでてきてしまうという人も多いのが現状です。
そんなとき、心強いアドバイザーがそばにいてくれたら心強いですよね。
きっと、こういう就活サイトの担当の方は
薬学生の就職のために一役買ってくれることと思いますよ。