薬学生の就職活動 就職活動をはじめる前に

薬学生の就職活動

まず薬学生の就職活動を始める前にしておかなければならない
準備事項がいくつかありますのでご紹介します。

薬学生に限らず、就職活動の基本はズバリ「自己分析」と「職業理解」の二つに尽きます。
自分の好きなこと、やりがいを感じられることを仕事にするというのは
キャリア形成の上で大変重要なことです。
納得した就職活動の結果を得て、充実感のある仕事につくためにも、
この二つをおさえることがとても大切です。

自分が好きなことが分かっていても、それをいかす場所・職場がどこにあるのかということが
分かっていなければ折角持っている自分の才能やスキルが無駄になってしまいます。
また、折角人気のある職種についたとしても、それが自分のやりたいことでは
なかった場合は、その後で転職を考えるようになってしまったりもするでしょう。
履歴書・エントリーシート、面接においても、この部分がしっかりした学生は
答えがぶれませんから、非常に熱意のある説得力の学生として内定を得やすいのです。
反対に、どんなに学校の成績が良くても、この自己分析と職業理解が深められていない学生は
履歴書の内容や面接の回答に一貫性がなく、内定が出ないというのが現実です。

ですから、自分自身はどんな人間であるのか、そして自分をいかす場所、
就職先は一体どんなところがあるのか、ということについてしっかりと理解を深めた上で
就職活動にのぞみましょう。

理解できていない学生

そして、この二つが理解できていない学生というのは非常に多いのです。
その理由としては、自己分析をする時間的余裕がない学生が多いからです。
就職活動をしようと思った時点では、すでに説明会や面接がはじまっていますので、
自己分析を終了した時点で第一希望の採用の締め切りは
終わってしまっていたということも少なくないのです。

理想としては、大学に入学した時点で薬学という専門分野を学ぶことは決まったわけですから、
その自分の専門性を踏まえて就職活動を見据えた自己分析をはじめることをおすすめします。
職業理解については、就職活動を始めてからも挽回することも可能です。
学校には一般的に厚生課という就職活動について相談にのってくれる部門があります。

また、最近は私学を中心にキャリアカウンセラーの方に相談にのってもらえる日を
設けているような学校も多くあります。
ですから、自分のやりたいことさえ分かっていれば、それにみあった職場は
どのようなところがあるのかということを学校やキャリアカウンセラーの方に
相談にのってもらうというのも効率的な方法の一つです。

また、最近では、インターネット上に就職活動をしている学生を対象とした
就職活動支援サービス会社も数多く存在します。
この就職活動支援サービス会社は説明会やインターンシップの日程を調べるといった
効率よく就職活動を行うためのツールにのみ使っている学生が多いのですが、
様々な業界について紹介や実際に就職した方の声なども掲載されておりますので、
職業理解を深める大変便利なツールとなりますよ。