自己分析について

薬学部

薬学部に通っている学生は非常に忙しく、なかなか自己分析などしている暇もないという
学生も多いかと思いますが、自己分析は就職のことを考え始めたときに
すぐにでもとりかかって頂きたい作業です。

では、実際に自己分析をどのように行ったらいいかということですが、
最近ではインターネット上でも適職検査といって質問項目に答えると、
自分の特性がでるような簡単なツールがあります。
でも、これはあまりおすすめではありません。

就職活動における自己分析というのはこういった
心理テストのようなものでわかるような単純なものではないからです。
できたら、自己分析に関するワークシート形式の本が書店にありますので、
それを一冊購入して最初から最後までやりきってみてください。
項目としては、できたら過去の自分を振り返る項目が入っていることがいいかと思います。
実際に、過去に自分におきた出来事で印象に残っていることを羅列していくだけでも
自分自身が見えてくると思います。

放課後

小学校、中学校のときに最も自分の中で印象深かったことは何なのか思い浮かべてみましょう。
例えば、友人と楽しく放課後に遊んだことだった方は人と人とのつながりを大切に
している人だったり、部活動で成績をおさめた人だったら一つのことに熱中して
物事に取り組むのが好きだということが分かります。

少し過去を振り返るだけで、自分というものが意外に見えてくるものです。
そして、これはインスピレーションも大切ですが、じっくりと考えて思い出すことも多いです。
ですから、インターネットだとすぐにメモしたりできませんので、
できたら紙ベースでできる自己分析の書籍をおすすめします。
自己分析を実際に行って自分がどんな人間というものについて理解を深めるということは、
たくさんのメリットがあります。
どうして、自分は薬学部に入学したのか、この原点に立ち返るということがとても大切なのです。

薬学生は就職活動と平行して薬剤師の国家資格を取得するためにその受験勉強もして
いかねばなりません。
そうなると、時々へこたれそうになることもあるでしょう。
そんな時に、どうして自分は薬学部に入ったのかというところが明確になってさえいれば
それをモチベーションの源泉として頑張ることができます。
これは、国家試験対策のみにあてはまることではありません。
社会に出て薬剤師として活躍したときにも役に立ちます。
つらいこともたくさんあるこれからの社会人生活において、必ずくじけそうになる
場面というのはでてくるものです。
そんなときに初心にかえって頑張るためには、この薬学部にどうして入ったのかを
思い出すとよいでしょう。
もちろん、就職活動のときに志望動機の欄には、自分の薬学に対する色々な思いを
記入することかと思います。
この志望動機に少しでも具体性を持たせるために過去の経験、思いについて一度ふり
かえり、自分理解を深めるようにしましょう。
自己分析というのは、就職活動に必須だけではなく、その後の自分の人生を歩んで
いくのにあたってもとても大切なものです。