薬剤師の職務の広さとやりがい

薬剤師は薬の専門家です

医薬品の適正使用を推進する専門職として、医療業界にはなくてはならない存在です。
医療の担い手の一員として、主に薬物療法を通して患者さんの疾病の治癒に
広く国民・地域の方の健康の保持増進に寄与しているといえます。
その責務や重責は言うまでもありませんが、同時にとてもやりがいのある
仕事だとも言うことができるのです。

最近では、この薬剤師をとりまく状況はめまぐるしく変化しています。
臨床医学研究成果が蓄積され、また活用されることによって、同時に医療技術の
高度化も専門というものあります。
医療制度の改革も年々変化を遂げておりますし、急速に進展している専門医療もあります。
例えば、特定昨日病院における移植医療、遺伝子治療、新規がん治療法開発といった
高度先進医療といったものはほんの一例にすぎませんよね。

また、このような専門機関の発達もさることながら、開業医と保険薬局薬剤師、
看護師、保健師などの連携によって行われる総合的な地域医療分野も一昔前では
比べ物にならないほどのものになってきています。
こういった医療専門集団による統合型のチーム医療については、年々広がりを
見せており、今後ますますその必要性が問われてくることとなるかと思います。

薬剤師というのは、医療現場のみならず、社会全体を通してジェネラリストとしての
職能のレベルアップを求められるようになってきたとともに、がん治療、
感染制御、糖尿病の治療などをはじめとした多くの特定疾患の領域においても
専門知識を発揮できる知識や技術、経験をもった薬剤師が求められているということになります。

薬剤師の仕事

薬剤師の仕事としてのやりがいとして、その社会貢献の高さをあげる方も多くいますが、
その理由はこのような薬剤師の存在意義のところにたちかえってみると、
なるほどといったところでしょうか。

仕事というのは、やりがいがなければ長く続けることは難しいのです。
誰もが、仕事をしていると必ずモチベーションの壁にぶちあたることと思います。
新人時代に一生懸命やっていたことが日常的になることによって、何となくの業務になり、
いつの間にか機械的、作業的になってしまっている人というのは意外に多いというのが、
残念なのですがそれが現実なのです。

でも、社会を通じて貢献しているというやりがいを感じながら仕事をしている人は違います。
それは、仕事に対するやりがい、思いがあるからです。
やりがいというのは不思議なもので、人にパワーを与えてくれます。
たとえ、それが困難なことであっても、自分にとって不利なことであっても、
このやりがいがある限り、頑張ることができるのです。

人間は、仕事としての対価である賃金のためだけに働いているのではないのです。
人から認められたり、評価してもらったり、お礼を言われたり、自分の存在意義を
感じることではじめて生きていることを感じ、人生を充足させることができるものなのです。
社会に貢献するという使命を感じながら仕事ができる薬剤師の仕事というのは、
とてもすばらしいですね。