静岡県立大学

学部と大学について

静岡県立大学は、静岡市にある国立大学で1987年に大学が設置されており、6つの学部と4つの研究科があります。
静岡県立大学は、静岡県内にあった大学が統合されて発足した大学です。
静岡女子薬学校を源流としている静岡薬科大学、静岡女子大学と静岡女子短期大学の3つの大学が統合されて現在の大学となっています。

現在静岡県立大学は谷田キャンパスと小鹿キャンパスがあり、静岡県立大学薬学部は谷田キャンパスにある学部です。
薬学部への交通アクセスではJR東海道本線草薙駅から徒歩15分の距離にある大学です。

静岡県立大学薬学部は、前身となった静岡女子薬学校の創立から数えると、実に90年以上の歴史を持っています。
その伝統とノウハウを活かして、薬の理解に必要となる専門教育が行われており、薬学の知識だけでなく科学や物理、医療といった幅広い専門知識を学ぶことができるのも特色です。

薬学部には現在、4年制の薬学科と6年制の薬学科とがあります。
4年制薬学科では、最先端の薬学研究者の養成が主な目的です。
4年生になれば全員が研究室に所属し、教員の指導を受けながら卒業研究を行います。
それらを通じて製薬企業や研究機関などで必要とされる専門知識や技能が修得することができます。

それに対して6年制薬学科は、高度な専門的知識を備えた薬剤師や医薬融合型研究者の養成が目的です。
薬剤師国家試験の受験資格は6年制薬学科で取得することができるため、国家試験の受験を考える場合は、こちらの学科を選ぶ必要があります。
6年制薬学科では、教養教育や薬学の専門知識を学ぶとともに、県立総合病院で病院実務実習が行われます。
これはたいへん画期的で、他校からも注目を浴びている体制です。
4年生になると、4年制薬学科と同様にいずれかの研究室に所属することになります。
そこから卒業研究を3年間行い、研究能力を培います。

国家資格について

静岡県立大学薬学部6年制薬学科は卒業すると薬剤師国家試験の受験資格が得られる学科です。
薬学科の第100回薬剤師国家試験では、118人が受験をしており88人は合格しています。
合格率が74.58%となり平均合格率よりも高い合格率を維持している大学になります。

合格率の詳しい内訳では新卒者が69人合格しており合格率は83.13%です。
新卒者だけの場合にはさらに高い合格率となっているので、新しい教育カリキュラムを採用している成果が試験結果に表されています。

また、6年制薬学科卒業した場合には薬剤師の資格を活かして病院や薬局の薬剤師や医療従事または薬事行政の職に就くことが期待されます。
さらに大学院に進学して博士課程を修了すれば、研究職としての道も開ける学科です。